2006年11月3日金曜日

インフルエンザ

冬の時期は呼吸器内科はとても忙しくなります。とくにインフルエンザや肺炎の患者さんが沢山呼吸器内科外来を訪れます。インフルエンザに関してはなってから対応するのではなく、やはりワクチンで予防することが大切です。インフルエンザワクチンは、WHOが毎年世界で流行するインフルエンザ株を予想し、これを元に日本国内での流行株など考慮して十分考えて作られています。「ワクチンなんてうってもきかないよ!!」ということを言うヒトもいますが、慢性呼吸器疾患を患っている患者さんは是非ワクチンを打っていただきたいと思います。インフルエンザワクチンを打っていても残念ながら100%インフルエンザを予防できるというわけではありませんが、症状や病状が軽度で済むことがわかっています。しかし、ワクチンを打つ時期については注意が必要です。10月中などあまり早い時期にワクチンを打つと流行時期が2月~3月くらいと比較的遅い場合には抗体価が下がり残念ながら有効でなくなってしまう可能性があります。一回打ちであれば11月下旬から12月中旬頃がよいのではないかと思います。できれば一回目にワクチンを打ってから約1ヶ月後に2回目のワクチンを打つことで、比較的長い間ワクチンの効果を維持できることがわかっており、可能であれば2回打ちでしっかりインフルエンザを予防することがよいと思います。

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