2006年11月14日火曜日

肺炎球菌ワクチン

インフルエンザがそろそろ流行を迎える季節になりましたが、この時期に是非接種しておきたいワクチンとして肺炎球菌ワクチンがあります。インフルエンザワクチンは毎年接種ですが、肺炎球菌ワクチンは日本では一生に一回というしばりがあるため注意が必要です。肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)は文字どうり肺炎球菌による感染症を予防するためのワクチンです。肺炎球菌は市中肺炎の原因菌として常に第一位の座を占める非常に重要な細菌です。またひとたび肺炎を起こすと、病状によっては敗血症、急性呼吸不全となり残念ながら抗菌剤や集中治療を行っても助からない方がいらっしゃいます。当院でも毎年肺炎球菌肺炎で患者様が亡くなる例が後をたちません。また肺炎球菌肺炎はインフルエンザ罹患後に発症する場合がありこの場合は特に注意が必要です。このためさいたま赤十字病院呼吸器内科では慢性呼吸器疾患の患者様や高齢患者様にインフルエンザワクチンだけではなく肺炎球菌ワクチンの接種も推奨させていただいております。ただしほとんどの患者様は肺炎球菌ワクチン接種は保険診療ができないため自費での接種となります。この点はご注意ください。肺炎球菌ワクチンをご希望の方は、さいたま赤十字病院呼吸器内科にご相談ください。

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