世間ではいわゆる「新型」インフルエンザが、非常に話題になっております。
さいたま赤十字病院 呼吸器内科でも埼玉県で「新型」インフルエンザ発生を受けて、いつインフルエンザの患者様が来院されても良いように常に注意を払って診療していく体制を整えております。
ただ、「私は新型インフルエンザです」と患者様の顔に書いてあるわけではありませんから、どのような患者様であっても、常にいろいろな病気の可能性を考えて対処していくことが大切と考えております。
逆に、「インフルエンザ」ばかりがアタマにあって、その他の発熱を生じる病気を見逃してしまうリスクもあるかと考えています。あまり、日常とかけ離れた対応をとりすぎるのではなく、普段からの診療とトレーニングを通じて診断・と治療の能力アップをはかっていくことが大切なのではないかとさいたま赤十字病院呼吸器内科では考えております。
今回話題の「新型インフルエンザ」の呼称についてひとつご提案があります。
「弱毒性」とか「強毒性」とかの議論がいろいろとありますが、あまり毒性どうこうよりも、もう少し適切な呼び方があるのではないかと思っております。
今回の「新型」インフルエンザは、「新型」であるゆえに、まず「ワクチンが無い!!」という特徴があります。また、以前にかかった人がいない(少ない?)ため「免疫力が無い!!」という点には重点を置いたほうがいいと考えております。ご高齢の方や、慢性呼吸器疾患、心疾患の患者様、膠原病、間質性肺炎などで免疫抑制剤治療されている患者様など本来「ワクチン」による予防が必要な方々がワクチン接種できないインフルエンザ。以前に感染して獲得された「免疫力」がない(働かない)インフルエンザとして皆様に啓蒙していくほうが適切と考えます。
こういった「ワクチン無い!!」「免疫力無い!!」→「ナイナイインフルエンザ」、略して「ナイフル」とかいかがでしょうか?
マスコミの方々もし見ていたら、「ナイナイインフルエンザ」とか「ナイフル」とか呼んでいただけたら、さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作成者としてはとても喜ばしく思います。
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