毎日、非常に暑い猛暑日が続く過酷な季節となりました。。。
特に、埼玉県は日本中でも「熱い」地域として有名です。
毎日、熱中症でお命を落とされる方々のニュースを拝見していると残念な気持ちになります。
自然現象や気候変動に完全に立ち向かうことは、人間には困難なのかもしれないなあ~とも思ってしまいます・・・
しかし、さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者も、医療従事者のひとりですので、なんにも提案しないのもイヤです。
なので熱中症対策のひとつとして上記写真の「OS-1」をご紹介させていただきます。
「経口補水液」という発想自体は、以前からありましたが手軽に利用できる「商品」として発売しているのは、ブログ作者は、この大塚製薬が発売している「OS-1」が初めてではないか?と思っております。
ラベルには下記の文章が書かれております
「オーエスワンは、電解質と糖質の配合バランスを考慮した経口補水液です。軽度から中等度の脱水状態の方の水・電解質を補給・維持するのに適した病者用食品です。感染性腸炎、感冒による下痢・嘔吐・発熱を伴なう脱水症状、高齢者の経口接種不足による脱水状態、過度の発汗による脱水状態に適しています。」
と記載されております。
同じ大塚製薬が発売している「ポカリスエット」とは電解質などの組成が異なるようです。
Na+ 50mEq/l K+ 20mEq/lなどなかなか電解質をそれなりの量配合されているようです。
ただし、「カリウム」がはいっているようなので、本当に極度の脱水状態や急性腎不全までいたっているような脱水症状。もともと腎機能の弱っている方々などは注意が必要でしょうか?
熱中症や脱水症状だと、すぐに「点滴」と発想してしまう皆様も多いかもしれませんが、ある程度までの病状であれば、経口水分摂取でなんとかなる場合もあるかと思います。
点滴は、静脈などの血管に直接輸液をいれる方法のため、「痛み」を伴いますし、気をつけていても「バイキン」が入ってしまい「菌血症・敗血症」などになってしまうことも稀にはありえます。
「熱中症・脱水症」では、それなりの重傷度の方々にはもちろん早めの輸液療法が必要かと思いますが、軽症レベルの方々なら「OS-1」のような「経口補水液」を利用するのもひとつの手かと思います。
ただ、残念ながら現在各地の薬局で「品不足」となっているようです。
そんなに難しくなく自宅で似たようなものを作成することもできます。
水に食塩と砂糖を溶かすだけですからね・・・
(作り方は検索サイトで「経口補水液」”WHO dehydration”などで調べると多数みつかります)
水+塩+砂糖 で作るWHO solusionは「カリウム」がはいっていないので、より使用しやすいかもしれません(味はそれほどおいしくないのですが・・・贅沢言っていられないときもありますよね)
まだまだ暑~い夏が続きますが、いろいろな知恵と工夫でなんとかのりきってください!