2010年6月29日火曜日

血培ボトル4種類

上の写真はさいたま赤十字病院で実際に使用されている血液培養検査用のボトルです

左から嫌気〜好気〜抗酸菌/真菌〜小児 となってます

各血培ボトル毎に採血量が異なりますのでラベルに記載された採血量をご確認下さい!

2010年6月16日水曜日

気分転換!

さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログのテンプレートを変更してみました!

見た目がガラッとかわりましたよね?

仕事や趣味・遊び・勉強・・・何かに行き詰まった時には、うまく気分転換することで、その後良い方向に向かうということもあります。

気分転換しても何もかわらないこともしばしばありますが、変わらなくても心気一転またがんばれたりもするかな?と思います。

さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ読者の皆様はどのような気分転換・生き抜きなどされているでしょうか?

日々同じような仕事・生活をしていると、何かと行き詰まることはあるものかと思います。

うまく気分転換をして新たな物事にチャレンジできる「心」を養うのも必要かもしれませんね!

2010年6月12日土曜日

国立ハンセン病資料館

今日は清瀬にある国立ハンセン病資料館を訪れました

清瀬の緑に囲まれた静かな環境にあるハンセン病の資料館です

日本の過去の感染症対策をふりかえることは、現在〜そして未来の感染症にどのように向き合って行くべきかに必ず役立つかと思います

また感染症はひとりの人間に生じる病気です。感染症対策は病気ばかり診るのではなく、一人の人間としての患者さんの存在抜きに語られてはいけないことを痛感いたしました

散歩するにも非常によい場所です。皆様ぜひ一度国立ハンセン病資料館を訪れてみてはいかがでしょうか。

2010年6月7日月曜日

血液培養は「陰性」であることを喜ぶための検査である

今回のタイトルは

「血液培養は『陰性』であることを喜ぶための検査である」

ですが、このありがたいお言葉は、さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者が尊敬している某大学病院感染制御の偉い先生からお聞きしたものです。(決してブログ作者が思いついた言葉ではありません・・・)

先日開催された、さいたま赤十字病院の院内感染対策勉強会で”5分間”お話させて頂く時間をいただきましたので、上記メッセージを中心にお話させていただきました。

実は感染制御担当部長からは「5分間で血培のコンタミネーションを少なくするような方法論について」話すようにいわれていたのですが、そもそもなぜコンタミネーションが「罪」となるのか?についての理解がなければ、いくら「消毒しっかり」とかいっても意味がないと判断して上記のお話をさせていただきました。

なぜ「血液培養は『陰性』であることを喜ぶ検査」であるのか?

これがわかっていらっしゃる皆様は、この後は読まなくてよいかもしれません。

もし、”?”と思われている皆様はもう少しお付き合いください。

なんで「血液培養」検査をするんでしょうか?

それは「『菌血症』でないことを証明するため」であるとブログ作者は考えております。

感染症というのは、どこかの臓器・部位に「感染病巣」を形成いたします。

その「感染病巣」のみに病原体がとどまっているのか?それとも、感染病巣から病原体が血流にでてしまい、「菌血症」の状態になってしまっているのか?
その見極めのために「血液培養」検査は行うのです。

「悪性腫瘍」に例えてみると?

「感染病巣」=「原発巣」

「血液培養検査」=「転移病変の検索」

とでもいえるでしょうか?

もし、「感染病巣」に病原体がとどまらずに、「菌血症」の状態となっていたら・・・病原体が血流に乗って全身の臓器に感染病巣を形成してしまっている可能性につきい十分に注意する必要がでてくるかもしれません。

場合によっては、「転移病巣」に相当する「感染病巣」が先にみつかって、「原発巣」に相当する「初感染病巣」が後に判明するなんてことも珍しくありません。

たとえば、「ブドウ球菌による脊椎炎」が先にみつかって、血液培養でも「ブドウ球菌」が検出。後に初感染病巣であった、「感染性心内膜炎」が判明した・・・なんてこともそれなりにありうるのです。

血液培養検査の目的が「『菌血症』でないことの証明」のためである以上、「血液培養陽性」という結果はあまり喜ばしい結果ではないことになります。

だから、万が一「血液培養陽性」となって、感染病巣がはっきりしていなかったりしたら、それこそ「必死」で感染病巣を検索する必要があります。

また、血液培養は「陰性」であることを喜ぶための検査であるわけですから、万が一「陽性」となった場合には、かならず「血液培養陰性化」を確認して「喜ぶ」ことをしなくてはなりませんね。

この、「血液培養再検」→「血液培養陰性化の確認」がきちんとされているかどうか?はその医療機関がしっかりと「感染症診療できているかどうか?」のひとつの指標になるのではないか?とさいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は考えております。

「まず『血液培養採取』する」までは、結構な数の医療機関・医療従事者が行っているような時代になりつつありますが、まだまだ「陽性」となった「血液培養」検査の「再検」をおこなって、「血培陰性化」をきちんと確認されている医療機関・医療従事者の皆様は少ないのではないか?と推定いたしております。

さいたま赤十字病院で、最近血液培養が再増加しているのは、ここの「血液培養陰性化チェック」の徹底を図っているからではないか?と考えております。

「血液培養陽性」患者さんの治療で抗菌化学療法が「効いている」かどうかの一番の判断材料が「血液培養陰性化」の確認です。

決して”CRP"値の低下ではありませんので、皆様よろしくお願いいたします。

さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ読者の皆様は

「血液培養は『陰性』であることを『確認』して喜ぶ経験」をしているでしょうか?

(長くなったので、「コンタミネーション」のお話はまた日をあらためて・・・)

2010年6月6日日曜日

父の日のギフト~肺炎球菌ワクチンギフト~

2010年の父の日は14日後の6月20日日曜日だそうです。

さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ読者の皆様は「父の日」の贈り物を決められたでしょうか?

そもそも「送る予定ありません・・・」というヒトはまあ良いかもしれませんが、父の日ギフト何贈ろうか迷っていて決まっていません・・・というヒトは是非おつきあいください。

父の日といっても、そもそも「父」に該当される方々には、様々な年齢層の皆様がいらっしゃるかと思います。

さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者自身が、自分の子からみれば「父」ですし、私の男親も「父」となります。

もし、父の日ギフトの対象の方が、ある程度の年齢(65歳台以上くらい?)の皆様に、送るもので迷っていらっしゃるのであれば、「肺炎球菌ワクチンギフト」はいかがでしょうか?

以前より「1歳のお誕生日にはしか(麻疹)ワクチンプレゼントを!」という事を感染症業界の皆様が訴えていたのを思いだしました。
http://idsc.nih.go.jp/vaccine/cpn04.html
上記URLで国立感染症研究所感染症情報センターWEB SITEにつながります。

また、世界の子どもたちへのワクチンプレゼント活動もユニセフギフトとして行っているようです。
https://www2.unicef.or.jp/card/sgift/report2.html
上記URLでUNICEFのWEB SITEにつながります。

さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は呼吸器内科医らしく?「肺炎球菌ワクチン」を「父の日ギフトに!」という提案をしてみようかと思っております。

この「肺炎球菌ワクチンギフト」はご年齢が65歳以上の「おとうさん」へのプレゼントとして最適なのかな?と思っております。
(若いおとうさんへは、他のプレゼントの方がよろしいかもしれません)

もちろん5年以内にすでに肺炎球菌ワクチン接種住んでいる皆様は接種対象者になりません。

さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ読者の皆様で、父の日ギフトの選択に迷っている皆様、もし他によいプレゼントがなければ「肺炎球菌ワクチンギフト」は如何でしょうか?

さいたま赤十字病院呼吸器内科でも現在肺炎球菌ワクチン接種が可能です。
費用は8000円+消費税、(別途費用がかかる場合があります)

「新型インフルエンザ」などで、話題になると途端に品切れとなる肺炎球菌ワクチンですが、現在は在庫に余裕がある状況です。皆様是非ご検討ください!

2010年6月4日金曜日

満員御礼!血培検査〜

本日、いつもどおり細菌検査室を訪れましたら〜

『血培ボトルもう入りません〜』

と言う嬉しい悲鳴?を細菌検査室スタッフの皆様からお聞きいたしました!

着実にさいたま赤十字病院の感染症診療レベルアップが計られているかと思います〜