さいたま赤十字病院呼吸器内科のブログです. 呼吸器疾患のことや,医療問題・社会問題など様々な内容のブログにしていきます.リンクフリーです。TOPページへは、下の方にある「ホーム」をクリックしてください!
2010年4月19日月曜日
英文解剖学のすすめ
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者と「英語」のお付き合いは、中学1年の頃からですので、かれこれ20年以上の付き合いになっております。
そんな「長い」間のお付き合いであるハズの『英語』さんですが、残念ながらなかなかお友達にはなってくれておりません。
別に『英語』にキラワレテイルのではなく、ブログ作者が『英語』を「キラッテイル」だけなのかと思います。
なんで、『英語』がとっつきにくく、嫌いなんでしょうか?
そもそも『英語』なんてわざわざ「お勉強」するようなシロモノなんでしょうか?
「日本語」も「英語」も「言語」というコミュニュケーションの一「手段」にすぎないものです。
だから、「言語」そのものが「勉強」のターゲットになることは、通常「ありえない」とブログ作者は考えております(例外は当然あります)
「言語」を手段として、「利用」して、いろいろな「情報」や「知識」、「考え方」を手に入れるワケであって、「言語」そのものをなんとか「勉強」対象にしよう!なんてことは通常は無いのです。
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者であれば、「呼吸器」や「感染症」関連の最新の情報・知識を得るために、「英語」という「言語」で書かれている「文章」を読むことになります。
ただし、それは「英語」そのものを知りたいのではなく、あくまでも「英語」という「言語」でかかれている、「医学情報・知識」を得たいだけなのです。
「ふ~~ん!そんなの英語の論文読むだけなんだから、わざわざいろいろなこと考えなくても、分からない単語辞書引いてよめばいいじゃん!」
とかいわれそうです。また、ブログ作者のような英語苦手人間とはかけ離れた世界の優秀な方々からしてみれば、「なにを言っているんだ?」といわれそうですが、
「英文を正しく読むことは、そんなに簡単ではない!」
とつい最近わかった次第です。
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者も、一応これまで多数の英語でかかれた文章を「必要」があって読んでまいりましたが、さて「正しく」読むことが出来ていたかどうかは「アヤシイゾ」と思うようになりました。
そんなことを思うきっかけを作ってくれたのが
薬袋善郎先生の書かれた、
『ゼロからわかる英語ベーシック教本』です。
http://webshop.kenkyusha.co.jp/book/978-4-327-45197-4.html
本書の冒頭からあとがきまで一貫してのベラられている、「英文解剖学」という考え方に触れ・理解(出来ているかどうかはアヤシイのですが・・・)していくにつれて、今までの自分の英語に対する対応がいかに「イイカゲン」なものであったかが実感できました。
「医師」というのは、いろいろな情報を「正しく」理解して、目の前の患者さんに臨床応用していく「能力」が求められる職業です。
万が一、「英語」でかかれた医学文章を「間違って」理解していたらどういう事になるでしょうか?
その「間違った」知識を目の前の患者さんに臨床応用してしまったら・・・
非常に危険なことになるかもしれないのです。。。
自分の英語力に自信がなければ、「英文」の「医学情報」なんかには触れない方がよっぽどよいのかもしれません・・・
しかし、世界中には「英語」でかかれた非常に有用な「医学情報」が溢れております。
目の前の患者さんに最新の知見を取り入れた診療を行うにはやはり「英文」の「医学情報」が必要不可欠な時代となっているのも、また事実なのかもしれません。
そうなると、やはり「正しく英文を読む方法」が必要となります。
実は、ブログ作者はこの本に触れるまで、そんない間違った英文の読みをしているとは考えていませんでした。上記テキストを読もうとしたきっかけは、
自分の「イイタイコト」を「正しく」英文で表現できる能力を身につけるため
でした。
いずれにしても、「医学」というヒトの「生命」に直結する分野の情報を「英語」という母国語意外の言語手段を使って「獲得」・もしくは「表現」することは、やはり正しい英語力を身につけることが必要なのではないかと思います。
医学部学生の皆様や、初期研修中の皆様は今現在「やらなければいけないこと」に追われる日々をお過ごしかと思います。
なかなか大変な時期にいろいろと追加して「アレヤレ」「コレヤレ」といわれると「もうウンザリ」となってしまうと思いますが、もし心に少しでも余裕があれば「英語」にも少し眼を向けて見てください。
(英語なんて勉強する必要全くないですというひとも、この業界には多数いらっしゃるので、そういう方向けの文章ではありませんでした・・・)
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