昨日は、2010年度第一回の若手医師セミナーに参加させていただきました。
https://secure.pfizer.co.jp/rseminar/index.php
(上記URLクリックでファイザー若手医師セミナーWEB SITEにつながります)
筑波大学の徳田安春先生が、バイタルサインをメインに、内科救急診療の基礎的事項をお話されておりました。
患者さんが重症かどうかは、検査結果をまっていては「遅すぎる」場合がしばしばあります。
救急搬送されてくる患者さんでは、それこそ病院到着「前」の救急隊からのバイタルサイン情報で、前準備が必要だったりもします。
呼吸器内科では、「気管支喘息重積発作」や「緊張性気胸」「肺血栓塞栓症」などで、緊急の処置・対応が必要な患者さんが救急搬送されてくる場合が多々あります。
場合によっては、「歩いて」上記のような重症患者さんが来院される場合も少なくありません。
救急車で来院される場合には、ある程度「バイアス」が働いて、「重症かも」と想定して対応するのでまだよいのですが、歩いて外来にいらしたときに、重傷度評価の能力が問われることがしばしばあります。
「歩いてきた患者さん」≠「軽症」
の原則?がありますが、救急外来では、しばしば『救急車』で来院された患者さんを「優先」してしまい、自力で歩いて来院された患者さんが「後回し」になる可能性をはらんでおります。
そこで、大事なのが「バイタルサイン」となります。
多くの救急医療機関では自力で来院された患者さんはまず、看護師の皆様がバイタルサインや簡単な病歴を取っていただき、トリアージを行っていただくことが多いのです。
この、最初にとられる『バイタルサイン』で、優先して診療させていただいた方が良い患者さんかどうかを見抜けるチカラがトリアージナースの皆様に求められているのでしょう。
また、近年、在宅診療・訪問診療が盛んになってきており、さいたま赤十字病院呼吸器内科でも近隣の在宅医療診療所や訪問看護ステーションにおねがいして在宅診療を依頼しております。
在宅ではいろいろな検査機器など使用するのはなかなかムズカシイ状況ですので、病院などに救急搬送するかどうかはやはり「バイタルサイン」で評価されることが必要なのではないかと思われます。
てっとりばやく、しかもなんの医療機器も必要とせず、測定できるバイタルサインってなんでしょうか?
さいたま赤十字病院』呼吸器内科ブログ作者の考える大事なバイタルサインは?
①意識状態:GCSやJCSで数値化!
②呼吸回数:20回以上は頻呼吸。30回以上は重大な疾患隠れている?
③脈拍:多すぎずのも少なすぎるのも大変!
④頚静脈:第5のバイタルサイン:徳田先生のお話で始めて知ったバイタルサイン!
(難しく考えずに、頚静脈(外頸静脈)が怒張しているか、虚脱しているかだけでも役に立ちます!)
上記4つは、時間と場所を選ばず評価可能な「魔法のバイタルサイン」かと思います。
病院の救急外来であれば、血圧計やSpO2モニター、体温計などいろいろな医療機器によるバイタルサインの評価が可能です。
しかし、在宅では、いろいろな医療機器がなかったり、こわれていたりしてはかれなかったりするバイタルサインがあります。
また道でだれかが倒れていたりしたら医療機器なんてなかったりするでしょう。
そんな状況でも①意識状態、②呼吸回数、③脈拍、④頚静脈 の4つの「魔法のバイタルサイン」はいつでもだれでも評価可能(トレーニングは必要ですよ~)なのです。
しかも、パッと見で、わかるものばかりですのでものの1~2分で、超重症患者さんは慣れてくればすぐに見分けることができるかと思われます。
さいたま赤十字病院のように3次救急医療機関では、いろいろな医療機器が使い放題?のためそれほど困らないのかもしれません。(それでもバイタルサインは大切です)
限られた医療資源しかない環境では、自分の五感(と時計)だけですぐに測定可能なバイタルサインの評価・利用方法に習熟していることはとても有力な武器となるのではないでしょうか?
次回は病歴と身体所見のお話のようです。
大事な内容は何回聞いても勉強になるものです。
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は、青木先生の「感染症診療の原則」のお話をいろいろなところで10回以上お聞きいたしておりますが、何回きいてもあらたな発見があるから不思議なものです。
よく研修医の皆様に「メモをとらない!」ようにお話いたしております。
メモをとっている時間があれば、お話をよく聞いて、その場で覚える努力をしたほうが手っ取り早いと考えております。
忘れちゃうんじゃない?という疑問にたいしては・・・大事なことは繰り返しなんども聞く機会があるから大丈夫!と説明いたしております。
そうです。なんどもなんども繰り返し同じ話を聞くこと。それが一番の勉強法なのではないか?とさいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者はつねに考えております。
皆様の明日からの勉強にすこしでもお役にたてれば幸いです。
さいたま赤十字病院呼吸器内科のブログです. 呼吸器疾患のことや,医療問題・社会問題など様々な内容のブログにしていきます.リンクフリーです。TOPページへは、下の方にある「ホーム」をクリックしてください!
2010年5月27日木曜日
2010年5月25日火曜日
前呼吸器内科部長送別会
2010年5月22日土曜日に大宮駅周辺の某所で盛大に開催されました前呼吸器内科部長の送別会の写真です.
さいたま赤十字病院呼吸器内科前部長,竹澤信治先生のこれまでの業績をたたえて,多数の皆様(女性が多いのは気のせいでしょうか?)がお集まりいただけました.
この場をお借りいたしまして,ご参加いただきました皆様に厚く御礼申し上げます.
2010年4月からは,送別会を主催されました,さいたま赤十字病院新部長松島秀和先生がさらなるグレードアップをはかった呼吸器内科にしていっていただけるのではないかと思います.
こんな楽しい雰囲気のさいたま赤十字病院呼吸器内科では来年度のレジデントの先生方を大募集中です!
ぜひ見学にいらして,自分の目でみてご評価いただけましたら幸いです.
2010年5月24日月曜日
研修医だより第二巻(第一号)掲載!
さいたま赤十字病院で初期研修医・後期研修(レジデント)を考えている学生・研修医の皆さまむけに、毎回丁寧に作られている「研修医だより」
最新版がさいたま赤十字病院公式WEB SITEから参照できるようになっておりました。
http://www.saitama-med.jrc.or.jp/iryou/pdf/Resident_news2-1.pdf
(上記URLで研修医だよりPDFファイルに移動します)
さいたま赤十字病院での、研修風景がいろいろと垣間見える良い内容かと思います。
皆さま是非ご参照ください。
実際に、さいたま赤十字病院での研修を希望される皆様は、ぜひ今現在研修中の先生方に直接お話を聞く機会を持って頂くことをお勧めさせていただきます。
研修始めてから、「こんなはずではなかった・・・」と後悔しても始まりませんから、
学生・初期研修医のうちに、いろいろな研修施設の見学をされて、さいたま赤十字病院との比較をいぜひおこなってみてください。
それでも、やはり「さいたま赤十字病院がイイカモ」と思われたらそれは本当に良い選択なのかもしれませんね。
下記病院見学のご案内を公式WEB SITEから転記させていただきます。
「さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログを見て問い合わせしました」とお伝えください。
☆病院見学のご案内
当院における初期臨床研修の実際を知っていただくため、また当院での研修の良さを理解していただくために、是非病院見学に来ていただきたいと考えています。見学に来ていただければ研修医と直接話をする機会を設けます。
見学は随時受け付けていますので、ご希望のかたは直接ご連絡ください。お待ちしています。
【申し込み方法】
氏名・フリガナ・大学名・学年・携帯電話番号・メールアドレス見学希望日・見学希望科(原則1科)を明記し、人事課まで申し込みをしてください。
*内科は、消化器科、呼吸器←注目、血液、糖尿病内分泌、腎・膠原病の臓器別となっています。
問い合わせ先
さいたま赤十字病院 人事課
TEL:048-852-1111(内線2213)
E-mail
jrc.sh-jinji@jcom.home.ne.jp
多数の学生・研修医の皆さまの来院をこころからお待ち申し上げております。
最新版がさいたま赤十字病院公式WEB SITEから参照できるようになっておりました。
http://www.saitama-med.jrc.or.jp/iryou/pdf/Resident_news2-1.pdf
(上記URLで研修医だよりPDFファイルに移動します)
さいたま赤十字病院での、研修風景がいろいろと垣間見える良い内容かと思います。
皆さま是非ご参照ください。
実際に、さいたま赤十字病院での研修を希望される皆様は、ぜひ今現在研修中の先生方に直接お話を聞く機会を持って頂くことをお勧めさせていただきます。
研修始めてから、「こんなはずではなかった・・・」と後悔しても始まりませんから、
学生・初期研修医のうちに、いろいろな研修施設の見学をされて、さいたま赤十字病院との比較をいぜひおこなってみてください。
それでも、やはり「さいたま赤十字病院がイイカモ」と思われたらそれは本当に良い選択なのかもしれませんね。
下記病院見学のご案内を公式WEB SITEから転記させていただきます。
「さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログを見て問い合わせしました」とお伝えください。
☆病院見学のご案内
当院における初期臨床研修の実際を知っていただくため、また当院での研修の良さを理解していただくために、是非病院見学に来ていただきたいと考えています。見学に来ていただければ研修医と直接話をする機会を設けます。
見学は随時受け付けていますので、ご希望のかたは直接ご連絡ください。お待ちしています。
【申し込み方法】
氏名・フリガナ・大学名・学年・携帯電話番号・メールアドレス見学希望日・見学希望科(原則1科)を明記し、人事課まで申し込みをしてください。
*内科は、消化器科、呼吸器←注目、血液、糖尿病内分泌、腎・膠原病の臓器別となっています。
問い合わせ先
さいたま赤十字病院 人事課
TEL:048-852-1111(内線2213)
jrc.sh-jinji@jcom.home.ne.jp
多数の学生・研修医の皆さまの来院をこころからお待ち申し上げております。
2010年5月23日日曜日
B型肝炎ウイルスワクチン~世界ではどうなっているのか?
「感染症診療の原則」というブログに、世界のB型肝炎ウイルスワクチン事情と、
B型肝炎ウイルス感染症(とその周辺)について、詳細に記述がありました。
下記URLで、「感染症診療の原則」ブログにつながります。
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/83bbc7e5eb1a18939eb68e7f052d2622
非常にわかりやすく、B型肝炎ウイルスワクチンとその周辺の世界情勢を解説くださいっております。
ご一読していただけましたら、B型肝炎対策をどのようにしていけばいいか?
が自ずとみえてくるのではないでしょうか?
B型肝炎ウイルス感染症(とその周辺)について、詳細に記述がありました。
下記URLで、「感染症診療の原則」ブログにつながります。
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/83bbc7e5eb1a18939eb68e7f052d2622
非常にわかりやすく、B型肝炎ウイルスワクチンとその周辺の世界情勢を解説くださいっております。
ご一読していただけましたら、B型肝炎対策をどのようにしていけばいいか?
が自ずとみえてくるのではないでしょうか?
臨床感染症講義・総論・抗菌剤スライド
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者が、院内で初期研修医の先生方向けにお話させていただきました講義のスライドを下記アドレスからご参照いただけるようにいたしました。
皆様ご参照いただき、いろいろとコメント欄にご意見いただけましたら幸いです。
臨床感染症講義・総論・抗菌剤
http://docs.google.com/present/edit?id=0AZrC10M88QpzZGd3dmNzaGNfMTE0OW5ocXRjcGZ2&hl=ja上記URLでスライド参照が可能です。
多数のご意見をお待ち申し上げております。
世界初のがん予防ワクチン~B型肝炎ウイルスワクチン~
日本のワクチン業界は、今「子宮頸がん予防ワクチン」といろいろなところで記載されている
ヒトパピローマウイルスワクチン:「HPVワクチン」の話題が一番盛りあがっているのでしょうか?
「子宮頸がんワクチン」というインパクトのある呼称で、いろいろと普及に勤めたり、公費での接種に結びつけたりする努力をされているようです。
http://cervarix.jp/index2.aspx
(上記でグラクソスミスクライン社のサーバリックスWEB SITEにつながります)
「がん発症を予防するワクチン」としては、実は、10年以上も前から、有効性が確率されているワクチンがあります。
「世界初のがん予防ワクチン」であり、しかも10年以上も前から「日本」で使用されていたワクチンがあるなんて皆様御存知でしたか?
それが、「B型肝炎ウイルスワクチン」なのです。
世界初のがん予防ワクチンは、WHOのWEB SITEにその記載があります。
http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs204/en/
(上記URLでWHOのB型肝炎WEB SITEに接続します)
ヒトパピローマウイルスワクチン:「HPVワクチン」の話題が一番盛りあがっているのでしょうか?
「子宮頸がんワクチン」というインパクトのある呼称で、いろいろと普及に勤めたり、公費での接種に結びつけたりする努力をされているようです。
http://cervarix.jp/index2.aspx
(上記でグラクソスミスクライン社のサーバリックスWEB SITEにつながります)
「がん発症を予防するワクチン」としては、実は、10年以上も前から、有効性が確率されているワクチンがあります。
「世界初のがん予防ワクチン」であり、しかも10年以上も前から「日本」で使用されていたワクチンがあるなんて皆様御存知でしたか?
それが、「B型肝炎ウイルスワクチン」なのです。
世界初のがん予防ワクチンは、WHOのWEB SITEにその記載があります。
http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs204/en/
(上記URLでWHOのB型肝炎WEB SITEに接続します)
以下WHO WEB SITEからの引用です。
ポイント
Hepatitis B is a viral infection that attacks the liver and can cause both acute and chronic disease.
B型肝炎はウイルス感染症で、肝臓を障害する。そして、急性もしくは慢性の病態双方をもたらし得る。
The virus is transmitted through contact with the blood or other body fluids of an infected person - not through casual contact.
B型肝炎ウイルスの感染経路は?
・血液、体液の接触をとうしての感染で、カジュアルな接触では感染しない
About 2 billion people worldwide have been infected with the virus and about 350 million live with chronic infection. An estimated 600 000 persons die each year due to the acute or chronic consequences of hepatitis B.
20億人のヒトがB型肝炎ウイルスに感染した既往があり、3億5千万人が慢性感染状態にあると推定。毎年60万人が急性or慢性のB型肝炎感染に基づく原因で死亡されていると推定される。
About 25% of adults who become chronically infected during childhood later die from liver cancer or cirrhosis (scarring of the liver) caused by the chronic infection.
小児期にB型肝炎に感染した慢性感染状態の方のウチ、25%の方々が後に肝臓がんや肝硬変症などで死亡される。
The hepatitis B virus is 50 to 100 times more infectious than HIV.
B型肝炎ウイルスはHIVよりも50~100倍感染しやすい。
Hepatitis B virus is an important occupational hazard for health workers.
B型肝炎ウイルスは医療関連労働者の職業感染症として重要である。
Hepatitis B is preventable with a safe and effective vaccine.
B型肝炎は「安全」で「効果的」なワクチンにより予防が可能な疾患。
Hepatitis B is a potentially life-threatening liver infection caused by the hepatitis B virus. It is a major global health problem and the most serious type of viral hepatitis. It can cause chronic liver disease and puts people at high risk of death from cirrhosis of the liver and liver cancer.
B型肝炎は、B型肝炎ウイルスによって引き起こされる潜在的に生命の危険性をもたらす肝臓感染症である。
世界的に主要な健康問題で、最も重大なタイプのウイルス肝炎である。
B型肝炎ウイルスは、慢性肝疾患の原因となりえ、人々を肝硬変症や肝臓がんによる「死亡」のリスクへと導く原因となりうるのである。
Worldwide, an estimated two billion people have been infected with the hepatitis B virus (HBV), and more than 350 million have chronic (long-term) liver infections.
世界中で、20億人がB型肝炎ウイルスに感染していると推定されており、3億5千万人以上が(長期の)慢性肝感染状態にあると推定されている。
A vaccine against hepatitis B has been available since 1982. Hepatitis B vaccine is 95% effective in preventing HBV infection and its chronic consequences, and is the first vaccine against a major human cancer.
B型肝炎ワクチンは1982年から利用可能となっている。
B型肝炎ウイルスワクチン接種により、95%がB型肝炎感染症そのものや、引き続き生じてくる満千的な病態を予防することが可能であり、
「主要なヒトのがんに対する最初のワクチンである」
HIVよりももっと、ず~っと感染しやすいウイルスであるB型肝炎ウイルス。
しかも、ワクチンが1982年にはすでに開発され、10年以上も前から日本でもこのワクチンが使用可能となっていたことを皆様御存知でしたでしょうか?
いまも日本中で、B型肝炎ウイルス感染から長い年月を経て発症する肝硬変症・肝臓がんへといたる患者さんが多数いらっしゃいます。
その原因となる「B型肝炎ウイルス」に感染することを予防するワクチンがあるなら、それを国が責任を持って国民全てに接種するのが、本当のB型肝炎対策の基本なのではないでしょうか?
WHOもしっかりと「安全性」「有効性」を示しているB型肝炎ウイルスワクチン。
皆様、是非この機会にまずは、「B型肝炎」は『ワクチンで予防可能な疾患』である事実を認識してください!
子宮頸がんワクチンとして、「HPVワクチン」を公費接種する動きがありますが、それよりも優先して「B型肝炎ワクチン」を先に公費接種するべきだとさいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は考えております。
(もちろんHPVワクチンも公費接種できれば理想です)
一般の方々はもしかしたら、お怒りになるかもしれませんが、医師や看護師などの医療従事者の大多くはすでに「B型肝炎ワクチン」を接種されております。
なぜ、医療従事者が一般の方々にB型肝炎ワクチン接種を推奨しないのか研修医の頃から疑問に思っておりました。
自分たち医療従事者だけが、B型肝炎ワクチンの恩恵に預かっていていいのか?
広く一般市民の皆様にもB型肝炎ワクチンのメリットが享受できる時代が速やかに訪れることを希望いたします。
医師賠償責任保険
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は、「勤務医」というカテゴリーに入る医師です。
医師としての業務中の、患者さんに何らかの不利益が生じたときに、それが「民事訴訟」という手続きで損害賠償の責任を問われる可能性があります。
その際の、賠償額を、医師個人に代わって支払っていただくのが「医師賠償責任保険」なのかと思っております。(間違ってましたらコメント欄にお願いいたします)
今回、その更新をおこなったのですが、大事な記載があるのをあらためて確認いたしましたので、さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ読者の皆様にもコッソリ?お伝えいたします。
ちなみにブログ作者が入っている保険会社は「損保ジャパン」です。
医師賠償責任保険をご契約いただく皆様へ「重要事項等説明書」より
8.保険金をお支払いできない主な場合
①被保険者または保険契約者の故意によって生じた賠償責任
ある意味アタリマエかと思います。故意に障害を発生させて保険金請求はできませんね。
②戦争、外国の武力行使、革命、政権奪取、内乱、武装反乱その他これらに類似の事変または暴動(群衆または多数の者の集団の行動によって、全国または一部の地区において著しく平穏が害され、治安維持上重大な自体と認められる状態をいいます)に起因する賠償責任
上記のように日本がなったら世も末かもしれません・・・医師も命の危険が及ぶ状態でしょうか?
③被保険者の使用人が被保険者の業務に従事中に被った身体の障害によって生じた賠償責任
④被保険者と世帯を同じくする親族に対する賠償責任
お医者さんが身内を診療できない(しにくい)理由のひとつかと思います。
たとえば、自分の子供の手術をして、なんらかの賠償責任が発生するような場合、自作自演の可能性が問われるかもしれませんね(保険金詐欺など)
⑤被保険者が所有、使用または管理する財物の損壊について、その財物に対し正当な権利を有する者に対して負担する賠償責任
モノに対する賠償は保障できないみたいですね
【特約条項における保険金をお支払いできない場合】
①海外での医療行為による事故の場合
海外で働かれる先生方は要注意でしょうか?働く国別に保険加入するのも大変ですね
②美容を唯一の目的とする医療に起因する賠償責任
美容外科などは、賠償されないのでしょうか?
③医療の結果を保証することによって加重された賠償責任
「私に任せておけば大丈夫!」などといっては決していけないんですね・・・
結果はわかりませんよ。。。うまく行くか失敗するか・・・と説明しなければいけないんでしょうかね
④名誉き損または秘密漏えいに起因する賠償責任
これは結構しらない先生方いらっしゃるんではないでしょうか?
個人情報の漏洩で発生した患者さんへの賠償責任は保証されないみたいですね・・・
以上が保険金が支払われない主な場合のようです。
上記は重要事項等説明書のホンノ一部です。実際にはもっと分量のあるものとなっております。
大事な内容が含まれていますから、皆様是非ご自分の契約されている保険について確認されてみてはいかがでしょうか?
医師の皆様、しっかりと医師賠償責任保険の契約内容を確認されてから契約されていますか?
もし、確認あまりされていないようでしたら、是非この機会に確認されることをおすすめいたします。
イザというときは、いつくるかわかりませんからね・・・
医師としての業務中の、患者さんに何らかの不利益が生じたときに、それが「民事訴訟」という手続きで損害賠償の責任を問われる可能性があります。
その際の、賠償額を、医師個人に代わって支払っていただくのが「医師賠償責任保険」なのかと思っております。(間違ってましたらコメント欄にお願いいたします)
今回、その更新をおこなったのですが、大事な記載があるのをあらためて確認いたしましたので、さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ読者の皆様にもコッソリ?お伝えいたします。
ちなみにブログ作者が入っている保険会社は「損保ジャパン」です。
医師賠償責任保険をご契約いただく皆様へ「重要事項等説明書」より
8.保険金をお支払いできない主な場合
①被保険者または保険契約者の故意によって生じた賠償責任
ある意味アタリマエかと思います。故意に障害を発生させて保険金請求はできませんね。
②戦争、外国の武力行使、革命、政権奪取、内乱、武装反乱その他これらに類似の事変または暴動(群衆または多数の者の集団の行動によって、全国または一部の地区において著しく平穏が害され、治安維持上重大な自体と認められる状態をいいます)に起因する賠償責任
上記のように日本がなったら世も末かもしれません・・・医師も命の危険が及ぶ状態でしょうか?
③被保険者の使用人が被保険者の業務に従事中に被った身体の障害によって生じた賠償責任
④被保険者と世帯を同じくする親族に対する賠償責任
お医者さんが身内を診療できない(しにくい)理由のひとつかと思います。
たとえば、自分の子供の手術をして、なんらかの賠償責任が発生するような場合、自作自演の可能性が問われるかもしれませんね(保険金詐欺など)
⑤被保険者が所有、使用または管理する財物の損壊について、その財物に対し正当な権利を有する者に対して負担する賠償責任
モノに対する賠償は保障できないみたいですね
【特約条項における保険金をお支払いできない場合】
①海外での医療行為による事故の場合
海外で働かれる先生方は要注意でしょうか?働く国別に保険加入するのも大変ですね
②美容を唯一の目的とする医療に起因する賠償責任
美容外科などは、賠償されないのでしょうか?
③医療の結果を保証することによって加重された賠償責任
「私に任せておけば大丈夫!」などといっては決していけないんですね・・・
結果はわかりませんよ。。。うまく行くか失敗するか・・・と説明しなければいけないんでしょうかね
④名誉き損または秘密漏えいに起因する賠償責任
これは結構しらない先生方いらっしゃるんではないでしょうか?
個人情報の漏洩で発生した患者さんへの賠償責任は保証されないみたいですね・・・
以上が保険金が支払われない主な場合のようです。
上記は重要事項等説明書のホンノ一部です。実際にはもっと分量のあるものとなっております。
大事な内容が含まれていますから、皆様是非ご自分の契約されている保険について確認されてみてはいかがでしょうか?
医師の皆様、しっかりと医師賠償責任保険の契約内容を確認されてから契約されていますか?
もし、確認あまりされていないようでしたら、是非この機会に確認されることをおすすめいたします。
イザというときは、いつくるかわかりませんからね・・・
2010年5月22日土曜日
送別会
今日は、さいたま赤十字病院呼吸器内科の前部長竹澤信治先生の送別会でした〜
これまでさいたま赤十字病院呼吸器内科にご縁のある皆様が多数いらっしゃいました
皆様ありがとうございました!
上記写真ブレすぎのため、近日中に写真頂いてupしなおします・・・
2010年5月19日水曜日
平成23年度さいたま赤十字病院呼吸器内科レジデント見学者募集!
気が早いと言われそうですが、
来年度平成23年度のさいたま赤十字病院呼吸器内科レジデント希望の先生方、随時見学可能ですので是非お越しください。
埼玉県内で、呼吸器内科医が7人いる、一般市中病院はそれほどないのではないかと思います。
さいたま赤十字病院は、「3次救急医療機関」であり、かつ「がん拠点病院」という特殊性を生かして、呼吸器内科診療を行っております。
近年はやや、「呼吸器悪性腫瘍」患者さんが多くなっておりますが、救急医学科とも連携させていただき、重症肺炎患者さんのICU離脱後なども診療させていただいております。
呼吸器内科医を目指したときに、どのような施設で研修されるのが、自分にあっているのかは先生方次第なのですが、さいたま赤十字病院呼吸器内かは、「悪性腫瘍」「救急・ICU」「喘息・アレルギー」「感染症」「人工呼吸管理」など、あらゆる分野を勉強使用と思えばできる環境をご提供できると考えております。
院内他診療科での、短期研修も可能ですので、呼吸器内科以外の分野の研修追加も可能です。
スタッフ7人中3人が女性医師のため、女性が働きやすいシステムの構築も呼吸器内科部長自ら率先してがんばっておられます。
都内の呼吸器系の勉強会にも参加しやすい環境で、自ら勉強しようと思っている先生方の「邪魔」をすることは決してありません。
ただし、大学病院や呼吸器センター病院のように、各分野にスペシャリストがいるわけではありませんので、自分の力で勉強する努力は必要となります。
WEB上には、「良いこと」ばかり書いてしまいますので、是非皆様の眼で実際のさいたま赤十字病院呼吸器内科をご覧になってください!
多数の皆様の見学を心からお待ち申し上げております。
見学申し込み時には、「さいたま赤十字病院呼吸器内かブログを見て」とお願い致します。
☆問い合わせ先
さいたま赤十字病院 人事課
TEL:048-852-1111(内線2213)
E-mail: jrc.sh-jinji@jcom.home.ne.jp
来年度平成23年度のさいたま赤十字病院呼吸器内科レジデント希望の先生方、随時見学可能ですので是非お越しください。
埼玉県内で、呼吸器内科医が7人いる、一般市中病院はそれほどないのではないかと思います。
さいたま赤十字病院は、「3次救急医療機関」であり、かつ「がん拠点病院」という特殊性を生かして、呼吸器内科診療を行っております。
近年はやや、「呼吸器悪性腫瘍」患者さんが多くなっておりますが、救急医学科とも連携させていただき、重症肺炎患者さんのICU離脱後なども診療させていただいております。
呼吸器内科医を目指したときに、どのような施設で研修されるのが、自分にあっているのかは先生方次第なのですが、さいたま赤十字病院呼吸器内かは、「悪性腫瘍」「救急・ICU」「喘息・アレルギー」「感染症」「人工呼吸管理」など、あらゆる分野を勉強使用と思えばできる環境をご提供できると考えております。
院内他診療科での、短期研修も可能ですので、呼吸器内科以外の分野の研修追加も可能です。
スタッフ7人中3人が女性医師のため、女性が働きやすいシステムの構築も呼吸器内科部長自ら率先してがんばっておられます。
都内の呼吸器系の勉強会にも参加しやすい環境で、自ら勉強しようと思っている先生方の「邪魔」をすることは決してありません。
ただし、大学病院や呼吸器センター病院のように、各分野にスペシャリストがいるわけではありませんので、自分の力で勉強する努力は必要となります。
WEB上には、「良いこと」ばかり書いてしまいますので、是非皆様の眼で実際のさいたま赤十字病院呼吸器内科をご覧になってください!
多数の皆様の見学を心からお待ち申し上げております。
見学申し込み時には、「さいたま赤十字病院呼吸器内かブログを見て」とお願い致します。
☆問い合わせ先
さいたま赤十字病院 人事課
TEL:048-852-1111(内線2213)
E-mail: jrc.sh-jinji@jcom.home.ne.jp
2010年5月16日日曜日
見た目にダマサレナイ
美味しそうな大福餅ですね〜
と言われそうな和菓子の写真ですが、この一見大福餅に見えるのも以前ご紹介させて頂きました塩あんびんです!
どんな物事も、先入観や偏見無しで向き合うのはなかなかムズカシイものです
でも今まで見慣れた物事でも先入観や偏見を敢えて捨てて見直してみると、意外な発見が有るのかも知れませんね
偉大な発見と言うのは案外身近なところに隠れているものなのかも知れませんね
2010年5月11日火曜日
あそび心
病院と言う所で日々患者さんと真剣に向き合っていると、それなりに精神力を消耗するものです。
たまには仕事以外の場所でのうまい息抜きも大切かと想います
ただ、なかなか病院の外に行くのはムズカシかったりもしますね
そんなとき、上記写真のようなオブジェ?が置いてあるのを拝見すると嬉しくなりませんか!
誰が置いて頂いたのか存じ上げませんが、その遊び心に感謝します
見学にいらっしゃる学生さんや研修医の皆様。どこに有るのか是非探して見てくださいね〜
2010年5月8日土曜日
反面教師
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ読者の皆様は「反面教師」って言葉をしっているでしょうか?
ブログ作者は、「反面教師」という言葉を、研修医の頃に聞いてそれ以降よくわからないまま好んで使用しておりました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/反面教師
(ウィキペディアの「反面教師」の説明)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=反面教師&stype=0&dtype=0
(Yahoo辞書の簡単な説明)
この4月から、さいたま赤十字病院でも新人の皆様が多数いらっしゃったわけですが、1ヶ月過ごしてみて、いかがでしたでしょうか?
初期研修中は、いろいろと新しいことばかりで大変かと思います。
指導医に「恵まれた」とか「ハズレだった・・・」とかいう言葉もそろそろ聞こえてきそうな時期かな?と思います。
どんな世界でも、なんでも知っていて、完璧に「教えてもらう」なんて環境はそうそうありません。
(そもそも「勉強」とは教えてもらうものではなく、自ら進んで「学ぶ」ものなのですからね)
医師の世界なんて、近年専門領域が非常に細分化されてきていますから、専門以外の領域について「知らない」ことなんてよくあることなのかもしれません。
ただ、「知識」の面については、自分で「調べる」ことをすれば、現在のインターネット社会ではそれほど「困る」ことはないのかもしれませんね。
「技術」についても、経験をつんでいけばそれなりに身につくものかと思います。
あせる必要は無いものですね。
初期研修の「最初」に指導医から「学ぶ」必要があるのは、おそらく「知識」「技術」という面よりも「姿勢・態度」の面が非常に重要なのかな?とさいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は考えております。
初期研修の最初の時期に「知識」「技術」をみにつけたいと思うのは当然ですし、そういった事の方がなんか「成長」している実感があり、うれしいことなのかもしれません。
でも、ホントウにみにつけなければいけないのは、どのように「目の前」の患者さんにアプローチしていくのか?という「姿勢・態度」やその「思考過程」そのものなのかと思います。
「レントゲンが読める」とか、「心電図がワカル」とか、そういった枝葉の事柄なんかよりも、もっと「先」に身につけることが必要なことがある気がするのです。
患者さんへの「アプローチ」の方法や、「姿勢・態度」「思考過程」については、おそらく教科書をよんでも身につかないのではないかと考えております。
指導医の患者さんに接する「姿勢・態度」を診たり、その「思考過程」を追っていくことではじめて学ぶことができるのではないかと思っております。
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者のような、できの悪い「指導医」なんかは、患者さんへのアプローチの仕方が「マズイ」場合もしばしばあったりします。。。
指導医皆が『尊敬』に値する「姿勢・態度」で患者さんに接しているかといえば、なかなか疑問なんではないでしょうか?
また、患者さんへのアプローチ・思考過程についても、「とりあえず、検査『一式』やっておいて~!」
的な、「地引網診療」になっている「指導医」の皆様もまだまだいてしまうのかもしれませんね。
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/be2f96605f33f428c4d6d47a524d1431
(感染症診療の原則「地引網診療 してますか?」)
研修医の皆様は、こういった「ちょっとマズイ」アプローチをされている指導医に、その場で「おかしいんじゃないですか?」と意義を唱える必要はありません。
指導医の気分を損ねることはないからです。
でも、「ああいったアプローチは、よくないんではないか?
『反面教師』にして自分は違うアプローチをしよう・・・」
と、心の中で思ったり・考えたりしていれば、自ずとどんな指導医からでも「学ぶ」ことができてしまうのです!
非常に大事なことなのですが、一度マズイ・理想的でない姿勢・態度・アプローチ・思考過程がみについてしまうと、その状態から完全に「抜け出すこと」はなかなかムズカシイものなのです。
だから、初期研修の最初の時期に、それなりの「姿勢・態度」アプローチの仕方を身につけておかないと「大変なこと」になってしまうのです。
「あ~~あ・・・ハズレの指導医にあたってしまったな・・・」と思っているそこの研修医の皆様。
そう思った指導医でも、「反面教師」という裏ワザで、「ハズレ」の指導医を「理想」の指導医に変えて有意義な研修生活をおくってくださいね。
ブログ作者は、「反面教師」という言葉を、研修医の頃に聞いてそれ以降よくわからないまま好んで使用しておりました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/反面教師
(ウィキペディアの「反面教師」の説明)
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=反面教師&stype=0&dtype=0
(Yahoo辞書の簡単な説明)
この4月から、さいたま赤十字病院でも新人の皆様が多数いらっしゃったわけですが、1ヶ月過ごしてみて、いかがでしたでしょうか?
初期研修中は、いろいろと新しいことばかりで大変かと思います。
指導医に「恵まれた」とか「ハズレだった・・・」とかいう言葉もそろそろ聞こえてきそうな時期かな?と思います。
どんな世界でも、なんでも知っていて、完璧に「教えてもらう」なんて環境はそうそうありません。
(そもそも「勉強」とは教えてもらうものではなく、自ら進んで「学ぶ」ものなのですからね)
医師の世界なんて、近年専門領域が非常に細分化されてきていますから、専門以外の領域について「知らない」ことなんてよくあることなのかもしれません。
ただ、「知識」の面については、自分で「調べる」ことをすれば、現在のインターネット社会ではそれほど「困る」ことはないのかもしれませんね。
「技術」についても、経験をつんでいけばそれなりに身につくものかと思います。
あせる必要は無いものですね。
初期研修の「最初」に指導医から「学ぶ」必要があるのは、おそらく「知識」「技術」という面よりも「姿勢・態度」の面が非常に重要なのかな?とさいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は考えております。
初期研修の最初の時期に「知識」「技術」をみにつけたいと思うのは当然ですし、そういった事の方がなんか「成長」している実感があり、うれしいことなのかもしれません。
でも、ホントウにみにつけなければいけないのは、どのように「目の前」の患者さんにアプローチしていくのか?という「姿勢・態度」やその「思考過程」そのものなのかと思います。
「レントゲンが読める」とか、「心電図がワカル」とか、そういった枝葉の事柄なんかよりも、もっと「先」に身につけることが必要なことがある気がするのです。
患者さんへの「アプローチ」の方法や、「姿勢・態度」「思考過程」については、おそらく教科書をよんでも身につかないのではないかと考えております。
指導医の患者さんに接する「姿勢・態度」を診たり、その「思考過程」を追っていくことではじめて学ぶことができるのではないかと思っております。
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者のような、できの悪い「指導医」なんかは、患者さんへのアプローチの仕方が「マズイ」場合もしばしばあったりします。。。
指導医皆が『尊敬』に値する「姿勢・態度」で患者さんに接しているかといえば、なかなか疑問なんではないでしょうか?
また、患者さんへのアプローチ・思考過程についても、「とりあえず、検査『一式』やっておいて~!」
的な、「地引網診療」になっている「指導医」の皆様もまだまだいてしまうのかもしれませんね。
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/be2f96605f33f428c4d6d47a524d1431
(感染症診療の原則「地引網診療 してますか?」)
研修医の皆様は、こういった「ちょっとマズイ」アプローチをされている指導医に、その場で「おかしいんじゃないですか?」と意義を唱える必要はありません。
指導医の気分を損ねることはないからです。
でも、「ああいったアプローチは、よくないんではないか?
『反面教師』にして自分は違うアプローチをしよう・・・」
と、心の中で思ったり・考えたりしていれば、自ずとどんな指導医からでも「学ぶ」ことができてしまうのです!
非常に大事なことなのですが、一度マズイ・理想的でない姿勢・態度・アプローチ・思考過程がみについてしまうと、その状態から完全に「抜け出すこと」はなかなかムズカシイものなのです。
だから、初期研修の最初の時期に、それなりの「姿勢・態度」アプローチの仕方を身につけておかないと「大変なこと」になってしまうのです。
「あ~~あ・・・ハズレの指導医にあたってしまったな・・・」と思っているそこの研修医の皆様。
そう思った指導医でも、「反面教師」という裏ワザで、「ハズレ」の指導医を「理想」の指導医に変えて有意義な研修生活をおくってくださいね。
2010年5月3日月曜日
感謝の心
病院というところは、いろいろな「病気」を持つ方々(もしくは、病気を心配されている方々)が集まる特殊な空間です。
「自分の体は大丈夫だろうか?」と心配されていらしたり、また、自分の「意思」とは「無関係」に救急車で搬送されてきてしまったり・・・
いろいろな理由・事情で「病院」という特殊な環境にいらっしゃるのではないかと思います。
そもそも「病気」なんかに縁が無い方が通常「幸せ」なわけですから、健康な生活を送っている時にはあまり「病気」のことなんて考えない方々も多いのではないかと思います。
普段、「健康」なときには、それほど考えなかった「病気」の事。でも、一度「病気」になると話はガラっと変わっていきます。
「自分は重症なのではないか?」とか、「自分はうまく治療できるんだろうか?」などなど・・・
健康な時には思いもよらなかった「不安」や「迷い」などの「心配事」が怒涛のごとく自分の「心」に押し寄せてくるものなのです。
自分で体験しないとなかなかわからないことなので、これまで健康な人生を送られてこられた皆様にはなかなか理解しづらいことかもしれませんが、さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は「医師」となる前に何回か入院したり、手術したりした経験があるため、病気になったときの『不安感』というものがどういったものであるかということをある程度理解しているつもりです。
この病気からくる『不安感』というものは、時として同じような患者さんの「行動」に反映されることがあります。
それは、「自分だけは『特別扱いしてほしい!』」という願望からか、お医者さんや看護師の皆様などへ、「贈り物」をするという行動にでられる方々がいらっしゃることです。
「贈り物」をする行動の背景には、「他の患者さんとは『違う』対応を私にはしてください!」という言外の意味合いが込められているのかな?と思いますが、実際にはそういったことはあまり有効には働きません。
そもそも、「特別扱い」というのをどのように考えるかです。
たとえば、「あの患者さんのところには、お医者さんも、看護師さんも頻回にくるけど、どうして私のところにはそれほどこないの?という疑問を持たれている患者さんもいらっしゃるかもしれません。
通常は上記疑問の「答え」は「患者さんの病状によってスタッフが訪れる回数が変わる」というのが正解です!!
「生命の危険がせまっている患者さん」のところに、頻回に訪れるのは皆様にもご理解いただけるかと思います。
決して「贈り物」があるからとかそういう理由ではないのです。。。
もし患者さん方が、「特別扱いして欲しい」からではなく、純粋な「感謝の心」から、贈り物をしようと考えられているなら、その「心」はとてもありがたいものです。
患者さん方に、「贈り物」以外に、どのようにしたら「感謝の心」を表せるか?というとてもお医者さんらしいお願いをしたいと思います。
それは、「初期研修医」や「若手看護師」などの、経験値の少ない若手スタッフを温かい眼で見守っていただくことなのです。
「私はベテランのお医者さんや看護師さん以外はお断りします・・・」
なんて言われると、若手のスタッフは皆、萎縮してしまって、「経験値」をつむことができなくなってしまいます。
みんなだれでも、「初心者」の時期があります。
その時期に患者さんが十分に優しい心で受け入れていただけたら、それこそ一番の「感謝の心」の表現の仕方なのではないでしょうか?
医師や看護師になりたてのころに、患者さんからいただいた優しい「感謝の心」はその後の医療従事者の人生をとても豊なものにするに違いありません。
逆に、その大事な初心者の時期に、患者さんから冷たくされれば寂しい医療従事者となってしまうのかもしれませんね。。。
さいたま赤十字病院は、お医者さんや看護師さんになりたての方々が「研修」する病院となっております。
温かいお心で、若手スタッフの「診療」・「教育」に皆様のご理解・ご協力をおねがいいたします。
さいたま赤十字病院呼吸器内科に受診・入院された患者さんで、私どもに「感謝の心」をお示しになりたい皆様は、「贈り物」以外の方法でその「心」をお示しいただけましたら幸いです。
「自分の体は大丈夫だろうか?」と心配されていらしたり、また、自分の「意思」とは「無関係」に救急車で搬送されてきてしまったり・・・
いろいろな理由・事情で「病院」という特殊な環境にいらっしゃるのではないかと思います。
そもそも「病気」なんかに縁が無い方が通常「幸せ」なわけですから、健康な生活を送っている時にはあまり「病気」のことなんて考えない方々も多いのではないかと思います。
普段、「健康」なときには、それほど考えなかった「病気」の事。でも、一度「病気」になると話はガラっと変わっていきます。
「自分は重症なのではないか?」とか、「自分はうまく治療できるんだろうか?」などなど・・・
健康な時には思いもよらなかった「不安」や「迷い」などの「心配事」が怒涛のごとく自分の「心」に押し寄せてくるものなのです。
自分で体験しないとなかなかわからないことなので、これまで健康な人生を送られてこられた皆様にはなかなか理解しづらいことかもしれませんが、さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は「医師」となる前に何回か入院したり、手術したりした経験があるため、病気になったときの『不安感』というものがどういったものであるかということをある程度理解しているつもりです。
この病気からくる『不安感』というものは、時として同じような患者さんの「行動」に反映されることがあります。
それは、「自分だけは『特別扱いしてほしい!』」という願望からか、お医者さんや看護師の皆様などへ、「贈り物」をするという行動にでられる方々がいらっしゃることです。
「贈り物」をする行動の背景には、「他の患者さんとは『違う』対応を私にはしてください!」という言外の意味合いが込められているのかな?と思いますが、実際にはそういったことはあまり有効には働きません。
そもそも、「特別扱い」というのをどのように考えるかです。
たとえば、「あの患者さんのところには、お医者さんも、看護師さんも頻回にくるけど、どうして私のところにはそれほどこないの?という疑問を持たれている患者さんもいらっしゃるかもしれません。
通常は上記疑問の「答え」は「患者さんの病状によってスタッフが訪れる回数が変わる」というのが正解です!!
「生命の危険がせまっている患者さん」のところに、頻回に訪れるのは皆様にもご理解いただけるかと思います。
決して「贈り物」があるからとかそういう理由ではないのです。。。
もし患者さん方が、「特別扱いして欲しい」からではなく、純粋な「感謝の心」から、贈り物をしようと考えられているなら、その「心」はとてもありがたいものです。
患者さん方に、「贈り物」以外に、どのようにしたら「感謝の心」を表せるか?というとてもお医者さんらしいお願いをしたいと思います。
それは、「初期研修医」や「若手看護師」などの、経験値の少ない若手スタッフを温かい眼で見守っていただくことなのです。
「私はベテランのお医者さんや看護師さん以外はお断りします・・・」
なんて言われると、若手のスタッフは皆、萎縮してしまって、「経験値」をつむことができなくなってしまいます。
みんなだれでも、「初心者」の時期があります。
その時期に患者さんが十分に優しい心で受け入れていただけたら、それこそ一番の「感謝の心」の表現の仕方なのではないでしょうか?
医師や看護師になりたてのころに、患者さんからいただいた優しい「感謝の心」はその後の医療従事者の人生をとても豊なものにするに違いありません。
逆に、その大事な初心者の時期に、患者さんから冷たくされれば寂しい医療従事者となってしまうのかもしれませんね。。。
さいたま赤十字病院は、お医者さんや看護師さんになりたての方々が「研修」する病院となっております。
温かいお心で、若手スタッフの「診療」・「教育」に皆様のご理解・ご協力をおねがいいたします。
さいたま赤十字病院呼吸器内科に受診・入院された患者さんで、私どもに「感謝の心」をお示しになりたい皆様は、「贈り物」以外の方法でその「心」をお示しいただけましたら幸いです。
2010年5月1日土曜日
甘くな~い!
上の写真は「塩あんびん」と言う「食べ物」です
「お菓子」と言わず敢えて「食べ物」と書いたのは甘くないからです〜
見た目は甘そ~な大福もちですが、塩味のみで、手前に盛ってある和三盆糖を付けて食べます
昔は砂糖が貴重だったための工夫みたいです
私達も無い物ねだりしないで、足りないところは知恵を絞って工夫しましょう!
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