2009年7月9日木曜日

勉強のコツ

いろいろとヒトにより勉強の方法は違っているかと思いますが、皆なんとか効率よく勉強したい!!と考えているのではないでしょうか?

さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者の「勉強」に対しての意見を以下書かせていただきます。

まず「勉強」と一言で言っても、ブログ作者は大きく2つに分けて考えるべきではないかと思います。

この大きく2つに分けることが「勉強のコツ」のひとつかもしれません。

どのように分けるのか?

一つは「必要に迫られて行う勉強」です。皆様がイメージされているいわゆる「お勉強」です。小学校、中学校、などの学校で行ってきた、「国語」「算数・数学」「英語」などはこのようなグループに入るかと思います。また、各種資格試験、国家試験の類もこのグループかとおもいます。
このようないわゆる「お勉強」は「しかたなく」やっているので、自分から進んでやっているとはちょっといえないかもしれません。このような勉強は「真の勉強」とはブログ作者は思っていません。テストの点で合格さえする程度にやればよいのではないかと思います。

ではもう一つの勉強とはどのような勉強なのでしょうか?

ブログ作者は「ヒトに言われなくても自ら進んで学ぶこと」=「真の勉強」

と考えております。

言うのは簡単ですが、「真の勉強」はなかなかムズカシイところもあります。
なにがムズカシイのか?それは「自分にとっての『真の勉強』対象を見付ける事」ではないかと思っております。ただ、もし自分にとっての「真の勉強」の対象を見つけられたとしたら、そのヒトにとってそれはその後の人生を有意義に過ごすための大切な「たからもの」になるではないかと思います。

さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者にとっての真の「勉強」対象は何でしょうか?

私にとっての今現在の興味を持って自ら勉強したい対象は「肺癌」と「感染症」です。
仕事柄、呼吸器内科の勉強は一部「お勉強」もしなければなりませんが、「肺癌」や「感染症」の領域の教科書は参考文献は読んでいても一向に退屈しません(たまに眠くはなりますが。。。)

ブログ作者の場合は、「真の勉強」が仕事に役に立つという非常に恵まれた状況にあるのではないかと思います。

「勉強」と「お勉強」をきちんと分けることをブログ作者は、予備校時代にお世話になった講師の先生から学びました。もしかしたら予備校で学んだことで最も役に立っている事柄かもしれません。

ブログ読者の皆様にとっての「真の勉強」の対象は何でしょうか?
もしまだ見つかっていなければ、じっくりといろいろな世界を見渡してみてください。

2009年7月8日水曜日

ひそかに翻訳ガジェット追加してます

左側のガジェットがいろいろと追加・変更できるのがgoogle bloggerのスゴイところだったりします。

ブログ作者がとても役に立っているのが、「キーワードニュース」のガジェットです。

指定したキーワードに関連した最新のニュースを膨大なWEB情報の中から、選択して表示してくれます。
(ニュースのキーワードについては追加・変更が簡単にできますので読者の皆様のご要望にある程度お答えできます)

そして今回新たに「翻訳」のガジェットを追加いたしました。

WEBを回覧したりしてて、多国語を日本語にしたり、日本語を外国語に翻訳したりが簡単にできます。
簡単な文章はすぐに変換してくれますが、長めの文章や専門用語ばかりの文章ではまだまだ?な翻訳も多いですが、以前からかなりレベルアップしていると感じてある程度「使える」と判断したため今回追加させていただきました。

ブログ読者の皆様のお役に立てば幸です。

これからもさいたま赤十字病院呼吸器内科ブログをよろしくお願いいたします。

埼玉県も発熱外来終了へ

さいたま市内でもいわゆる「新型インフルエンザ」の患者様が、少しずつではありますが、持続的に報告されているようです。

もうすでに「新型インフルエンザ」は「普通に市中にあるインフルエンザ」になってきているようなきがしております。そんな中で、埼玉県も発熱外来を終了するというニュースが入ってまいりました。

「新型インフル 埼玉県が発熱外来終了  あすから全医療機関で診療対応へ」東京新聞WEB SITEより

ここからが、内科・呼吸器内科医の実力・真価が問われる状況です。これまでは、「新型インフルエンザは特別扱い」状態だったので、それなりの警告が発せられた状態で医療機関に受診していました。

これからは、インフルエンザだろうが、敗血症だろうが、膠原病だろうがおなじ「発熱」という症状を呈する一疾患という扱いになります。こうなると、いままで以上に「しっかりとした診療と鑑別疾患」が大切になってきます。もともと患者様の顔には「私はインフルエンザです」とは書いていませんでしたが、「もしかしたらインフルエンザ?」程度の警告は「発熱外来」というフィルターを通じて与えられてきました。

もうこれからはそういった情報抜きに、全ての患者様が一緒に病院に来院されるという状況になるわけです。

さいたま赤十字病院呼吸器内科スタッフの皆様は、日ごろからいろいろな勉強・訓練の積み重ねを行ってきていますから、「発熱外来無いと診療できません」などというスタッフはいません。
ただ受診される患者様からいただく情報は非常に参考になりますので、もし周囲でインフルエンザ様の症状があるときなどは、担当させていただく主治医や看護師にその旨ご連絡いただくと診療の参考になるかと思います。(前情報ばかりにとらわれすぎずに診療する姿勢ももちろん大事ですが)

さいたま赤十字病院呼吸器内科漢方勉強会

昨日は、杏林大学呼吸器内科のKanpo-Masterこと皿谷先生をお招きして

「漢方薬の基礎と呼吸器領域での漢方薬の使い方」をテーマに御講演いただきました。

杏林大学呼吸器内科「あんずの呼吸」

内科医(というかブログ筆者)にとって「漢方薬」は「やっかいもの」のように感じている人が多いのではないでしょうか?

私のイメージでは「漢方薬」=「副作用」のような捕らえ方で、漢方薬は副作用が厄介だから近寄らないという状態を長年続けてきました。

実際に、研修医1年目で「間質性肺炎」や「肝機能障害」の原因が「漢方薬」と推定される患者様を診療させていただいた経験がとても色濃く残っているためかもしれません。

ただ、薬剤の副作用、最近の「マスコミ」の言葉を借りて言うと「薬害」はどのような薬剤でも起こりうるものです。

抗がん剤や抗菌剤などのように「生きている細胞」を障害することで効果を発揮する薬剤は、漢方薬よりももっと副作用が多いのではないか?と最近は感じるようになってきております。

「抗菌剤」は生きている「細菌」をやっつけるための薬ですし、「抗がん剤」にいたってはもともと「自分の体の細胞が変化したもの」をやっつけるわけですから副作用があって当然です。

おそらく、医師になりたてのころの自分は「漢方薬は副作用が無い(少ない)」というイメージを持っていたのに、それを覆されたというショッキングな出来事が「漢方薬」=「副作用」みたいな印象を植え付けられてしまったのかもしれません。

それに対して「抗菌剤」は「ペニシリンショック」や「抗菌剤関連下痢症」のように、医学部教育時点から「副作用があるぞ!!」という勉強をしているし、「抗がん剤」にいたっては「副作用あってあたりまえ」のような薬剤のイメージを持っているため、実際の副作用の頻度が(漢方薬と比較して)とても多いにもかかわらず、その情報が「折り込み済み」のためにあまり問題に感じなかったのかもしれません。

皿谷先生のいろいろと教えていただいたことを活かして、さいたま赤十字病院呼吸器内科でも「漢方処方・東洋医学」分野にも勉強の手を広げていこうかと思っております。

(ただしまだまださいたま赤十字病院呼吸器内科では漢方薬の修行を開始したばかりですので患者様から「漢方で」といわれてもちょっと対応できないところがあるのはご了承ください)

これからも日々努力・勉強を重ねて言って、いろいろな診療・治療方法を会得していくことが、患者様方にさいたま赤十字病院呼吸器内科を選んでいただけるものと信じております。

2009年7月7日火曜日

さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログはリンクフリーです

さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ読者の皆様。

日頃から、本ブログを拝見していただきまして大変ありがとうございます。

さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログは読者の皆様に支えられて日々更新を重ねさせていただいております。これからも末長くご愛読のほどよろしくお願いいたします。

                  さいたま赤十字病院呼吸器内科 ブログ製作者

なお、さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログはリンクフリーです。

どんどんリンク貼っていただいてかまいませんが、メールやコメント欄にリンク貼っていただいた旨を記載・メールいただけましたら幸いです。

また相互リンクも大歓迎ですのでよろしくお願いいたします。

さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログの記載内容についてのお問い合わせはコメント欄にご記入ください。コメント欄記載内容はブログ管理人が必ずチェックさせていただいております。

コメント欄に反映させるかどうかはブログ管理人にご一任いただきますようお願いいたします。

2009年7月5日日曜日

ヒトの役に立つ仕事って?

医療業界には毎年多くの新人職員が入ってまいります。

医療業界は「資格」を取るために、努力・勉強を積み重ねてこられた人々が「志」高く仕事を始める人が多いように感じておりますが、中には「ヒトの役に立ちたくてこの仕事を選びました」とおっしゃる人がいます。

「医師」をはじめ、「看護師」「薬剤師」「臨床検査技師」「放射線技師」「理学療法士」などなど、大変な勉強・努力を積み重ねて、「ヒトのために」と考えて仕事をはじめられたことは「スバラシイ」と思います。

ただそもそも「ヒトの役に立たない仕事」ってあるんでしょうか?

ブログ作者の考えでは「全ての仕事はヒトの役に立つから成り立っている」と思っております。

他人になにかを「したり」、「あげたり」、「作ったり」。その人が求めている事柄を提供することが「仕事」ですから全ての「仕事」はヒトの役に立っていると思います。

「イヤ私は『ヒトの命を救いたいんです』」というもっと高い?志を持って医療業界に入ってこられた方もいるかもしれません。でももし多くの人の命を助けたいのなら、「農業」のほうがもっともっと多くの「人」の命を助けることにつながっているかもしれません。

今でも毎日世界中で「餓死」している人がどれだけいることでしょう?

その人たちに「食料」を提供することができたらどれだけの「人の命」が救えるのでしょうか?

こんなことをブログ作者が書いているのは、新しく医療業界に入ってきた人々が徐々に現場で慣れてくると、「私は医療従事者だからなんかエライんだ!」と勘ちがいしている人々に出くわすこともしばしばあるからです。

私たち医療従事者は医療というひとつの「仕事」を提供することによって、それに見合う「報酬」を受け取って生活している人々です。どのような「仕事」でも、その仕事がなりたっている以上必ずヒトの役に立っているのではないかと思いいます。

さいたま赤十字病院呼吸器内科のスタッフも、「仕事」の提供相手である「患者様」の役に立っているでしょうか?もしいろいろとご意見がございましたら「コメント」欄に記載いただけましたら幸です。

日本はもっと医療・福祉にお金をかけるべき ヒトにお金をかける国へ

日本は医療レベルは世界有数、医療費は切り詰めという、非常に医療従事者の献身的な努力のみに支えられてきた医療体制でなんとか長寿大国日本を築きあげてきました。

しかし、もうとっくの昔に、医療従事者の献身的な努力だけでは医療レベルを維持していくのは困難で、日本各地で医療崩壊がどんどんと進んでいる現状があります。

たとえば、埼玉県の傍がんセンターで「緩和ケア科」の初診の予約を取るだけで、余裕で1ヶ月以上待ちとのことです。緩和ケアですから、1ヶ月も待っていては、患者様はもしかしたらこの世にすでにいないかもしれません。しかし、現実は「1ヶ月以上待ち」です。しかも、単に外来での診療というレベルでの待ちが1ヶ月以上です。もし、緩和ケア病棟に入院となれば、もっともっと長い「待ち」の時間があることでしょう。

日本は特殊な国なのか、これが世界の「標準」と思っている人が日本の国を動かしているのか、「ヒトにお金をかける」ということをゼッタイにしない国なのではないかと思います。

立派な道路を作ったり、議員宿舎を作ったり、いろいろと「建設業界」にはお金をかけるのに、「ヒト」にはあまりお金をかけていないような気がしております。

例えば、救急医療で「救急車を断るな!!」というなら、「救急車で来る患者様を一人見たらその医師個人に1万円給付する」とかすればおそらく「救急患者」の問題も結構簡単に片付けられるかと思いますが、一向にそういった「ヒト」にお金をかけるような発想の対策がみえてきません。
「救急医療体制を充実する」ためにいくら「病院」に補助金をだしても、現場の「医師」からしたら全くいみがありません。病院の赤字の補填に使われてしまうだけです。
それよりも「医師個人」にしっかりとお金がいきわたるようにすれば、救急医療業界は今よりもっと活気づくと思われますし、多くの救急に携わる「医師個人」がやる気を出してくれるような気がします。

そもそも日本の「医療費」は世界レベルと比較して「高い」or「低い」どちらでしょうか?

「OECDヘルスデータ2009 世界の中でみる日本の状況」

「日本の2006-2007年の総保険医療支出の対GDP比は8.1%であり、OECD平均の8.9%を0.8%下回る」
しかも
「日本の保険医療支出は2000年から2006年の間に実質ベースで2.2%増加しているが、これも2000年から2007年までのOECD平均3.7%を下回っている」
世界有数の長寿大国日本。高齢者人口が急速に増加しているにもかかわらず、諸外国よりも医療費が「増えていない」現実。どこまで日本の国は「医療・福祉」にお金をかけない国なのでしょうか?

また、日本はOECD平均レベルの医療費支出をしないにもかかわらず、OECD諸国で平均寿命がもっとも長いという「とても経済的な医療」をしているということになります。OECD加盟国の中で最も経済的な医療を提供しているのにこれ以上「ムダを省け」というようなことを言ったら、いったい「どこを省く」のでしょう?

これ以上「省けるもの」をあげてみますと、「安全」「信頼」「診察時間」「衛生状態」などなどでしょうか?
もうすでにムダがなく非常に効率的な医療を、経済的な視点からも提供している日本の医療にたいして、これ以上の締め付けをすれば「危険な医療の提供」に結びつくかと思います。

日本の患者となる皆様が、「危険でもいいから医療費減らして」とか「病状説明なんてしている時間いらないから医療費減らして」といわれるならそれも結構かもしれませんが、少なくとも現時点ですでに「崩壊」している医療ですから、「今」と同じレベルの医療の提供であっても、相当な医療費の増額が必要なのはいうまでもありません。すくなくとも「OECD平均レベル」に医療費をもっていってようやく患者となる皆様が「もう少し医療よくしてよ!!」と言えるようになるのではないでしょうか?

いまの状況では、毎年毎年医療の「質」は悪化していくばかりではないかと危惧いたしております。

是非、皆様、来る「選挙」で候補者、政党を選択する際には「医療・福祉にお金かけるんですか?」という視点で選んでみてください。

患者となる可能性のある皆様が「医療・福祉にお金をかけない」人々を選択されるなら、我々医療従事者も医療を徐々に縮小していって、細々と可能な限りの医療を提供し、決してムリはしない姿勢で「防衛医療」に走らざる終えないかもしれません。

2009年7月4日土曜日

「タミフル」「リレンザ」慎重に!!

ついに「タミフル耐性新型インフルエンザウイルス」が日本で出現のニュースが飛び込んできました!!

安易にインフルエンザウイルス感染症に抗インフルエンザウイルス薬を処方することに警鐘を鳴らすことになるかと思いますが如何でしょうか?

新型インフルエンザ:タミフル耐性、国内でも(毎日WEB SITEより)

「厚生労働省は2日、大阪府内の新型インフルエンザ患者から、インフルエンザ治療薬「タミフル」に耐性を持つウイルスが検出されたと発表した。タミフル耐性のウイルスが確認されたのは、デンマークの患者に次いで世界2例目。患者は既に回復し、感染は広がっていないため、厚労省は「公衆衛生上の危険はない」としている。」

デンマークについで世界2例目とのことですが、日本のタミフル・リレンザ処方量は世界ナンバー1とのこともお聞きしたことがあります。

まだまだ「ワクチン」による予防ができていない「新型AH1N1インフルエンザウイルス」。

健康な成人の人々がインフルエンザになっても多くのヒトは無治療でも大丈夫なことが多いです。一部の人々(免疫力や抵抗力がなんらかの影響で低下している人々)以外は「タミフル」「リレンザ」なしでも案外インフルエンザはなんとかなっちゃうものです。

ブログ読者の皆様も忘れてしまっているかもしれませんが、ほんの10年前には「タミフル」「リレンザ」なんて日本でも使用できませんでしたし、なにより「インフルエンザ」なんて簡単に検査できませんでした。そんな時代でも、今と変わらず診療できていたわけです。

要は「抗インフルエンザウイルス薬なしでもいける人」と「抗インフルエンザウイルス薬が必要な人」を分けて診療する姿勢が求められているのではないでしょうか?

もし今後も「必要ないヒト」に抗インフルエンザウイルス薬が処方されつづけてしえば簡単に、薬剤耐性ウイルスは広まってしまうかもしれません。
薬剤耐性ウイルスで困るのは、どういった人たちでしょうか?

感染症治療薬は作用する対象が「ヒト」ではなく「微生物」である点が、他の薬剤と根本的に違う点かと思います。相手も「生きている」(ウイルスが厳密な意味で生きているかどうかの議論はちょっとおいておいて)わけですからなんとか「生き延びてやろう」と微生物なりの工夫を今後もし続けることでしょう。

人間は「賢く」対応していかないとあなどれない「微生物」に負けてしまいますよ。

市中肺炎の講演をしました

昨日2009年7月3日にさいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ管理人は
「第4回与野・浦和地区喘息・呼吸器疾患懇話会」で公演をさせていただくという貴重な経験をさせていただきました。

クローズドの勉強会でしたので、ブログ読者の方々にはアナウンスできませんでしたことをご了承ください。
準備していただきました幹事の先生方、スタッフの皆様、大変ありがとうございました。

テーマは「外来での肺炎診療の基本原則」ということでお話させていただきました。

普段「病院」という空間で肺炎診療をしていると、安易に「採血」「レントゲン」「CT」などの検査を行い、検査に頼っている自分がいることをあまり認識せずにどんどんと患者様を「検査漬け」にしてしまっていることがあります。
とくに救急外来という限られた「場所」「時間」「人的資源」の場所では「検査」をより多くやってしまっていることが多い気がしております。

もちろん必要な検査は当然行うべきですし、それを躊躇するのもどうかとは思います。
ただ、ろくに診察もしないで「先に採血とレントゲン撮って見ようかな?」というような姿勢での診療は厳に慎むべきではないかと思います。

今回は開業されている実地医家の先生方、研修医の先生方もいらっしゃる勉強会でしたので、なるべく「検査抜き」でどこまで肺炎診療を行っていけるのかを自分なりのテーマとしてお話させていただきました。

「市中肺炎」という極めて、COMMONな疾患であるからこそ、問診と身体所見でどこまで迫れるのか?というのは勉強していて非常に楽しくスライド作成できました。

頻度が多く遭遇する疾患であると自分なりの診療姿勢が早期に確立してしまい、決まりきった方法での診療になってしまいやすいかと思います。
各領域で、よく遭遇する病態・疾患についてももう一度見直してみると見えてくる面白い・興味深い事柄もいろいろとあるのではないでしょうか?

ブログ読者の皆様にも機会がございましたら是非、お話させていただきたいと思います。

2009年7月1日水曜日

何に「お金」と「時間」をかけるべきか?

日本だけでなく世界中で不況により、いろいろな問題が生じているようです。

特に「雇用問題」は非常に重要な問題で2009年5月には日本の失業率が5.2%となったとのことです。

各国別に見てみても日本だけでなく、世界の多くの国々が失業率の急激な上昇に苦しんでいる姿が浮かび上がってきます。

(社会実情データ図録:下記WEB SITE参照ください。各国別の失業率の経時的推移のグラフが参照できます)

では「医療業界」はどうでしょうか?いろいろなところで「医師不足」や「看護師不足」などのニュースが日々報道されておりますが、世界中で雇用情勢がここまで悪化している状況で本当に「医療業界」は人手不足なのでしょうか?

ブログ作者は「医師」が足りないとは感じておりません。それよりも今、初期研修を終了した医師が就職先を探そうとしてもなかなか難しい現実があるのではないか?と推察いたしております。

いくら、「有名研修病院」で立派に初期・後期研修を終了しても「働く場所が無い」という現実がすでに目の前にあるのが現実ではないでしょうか?

もしかしたら直近の「今」は医師が足り無そうに見えるかもしれませんが、おそらく5年後、10年後には相当な数の「医師」が就職難民となることが考えられるのではないかと思っております。

なぜ今後「医師」あまりとなることを予想しているのか?

一番の原因は「医療機関の倒産・縮小」があげられるかと思います。
毎年のように「医療機関の倒産」の件数が増加していっています。

「2008年度老人福祉事業者・医療機関の倒産はともに過去最高、帝国データバンク調査」NIKKEI BP NETより


毎年医療機関の倒産件数が増加→医療機関の確実な減少→必要な医療従事者「医師」「看護師」数の減少

という構図が目の前に迫っているかと思います。

こういった厳しい時代にどのように「生き残る」か?

ブログ作者の答えは「自分の能力・価値を高めること」です。
「医師」という職業は、同じような仕事をしていて、同じような経験年数を重ねていても実力は千差万別です。ある人はなんでも仕事をこなす「スーパードクター」、またある人は何にもできない「窓際ドクター」なのです。

今はまだ社会情勢が「医師不足」との甘い認識のため、医師の能力にそれほどかかわらず仕事がある状況かもしれません。
しかし、先ほども述べたように、「未来」には「医師あまり」の状況がそれほど遠くなくやって来るとブログ筆者は考えております。そのような時代に生き残るには如何すればよいのか?

今のうちから
「自分にお金と時間をかけること」

をお勧めさせていただきます。「自分にお金をかける」とは?
例えば、「英語」の勉強をする、「さまざまな勉強会に参加する」「自分で医学書を買って勉強する」「いろいろな資格を取る」「エステに通って美しさに磨きをかける」「スポーツクラブに通って体力を増強する」などなどです。

もし「医療レベルが同じ」医師が2人いたら、どちらを選ぶか?
それはおそらく「医学以外」の部分も当然評価対象となるでしょう。
また医療の世界で大事な能力として他人との「交渉能力」があります。交渉相手は「患者様」だったり、同僚の「医療従事者」だったり、「製薬会社の人」、「弁護士の先生」だったりします。また、お役所や警察署の人々とも接触のある仕事ですので「交渉能力」は高いに越したことはありません。

ときかく「自分の能力・価値を高めるために『お金』と『時間』をかけること」はこれからの厳しい社会を生き抜くためには非常に大切なことではないかと思います。

さいたま赤十字病院での初期・後期研修は皆様の「能力・価値」を高めることに役立つことを目指して進化していくように日々努力を重ねてまいります。
。
是非さいたま赤十字病院に見学にいらっしゃってください。