2009年7月5日日曜日

ヒトの役に立つ仕事って?

医療業界には毎年多くの新人職員が入ってまいります。

医療業界は「資格」を取るために、努力・勉強を積み重ねてこられた人々が「志」高く仕事を始める人が多いように感じておりますが、中には「ヒトの役に立ちたくてこの仕事を選びました」とおっしゃる人がいます。

「医師」をはじめ、「看護師」「薬剤師」「臨床検査技師」「放射線技師」「理学療法士」などなど、大変な勉強・努力を積み重ねて、「ヒトのために」と考えて仕事をはじめられたことは「スバラシイ」と思います。

ただそもそも「ヒトの役に立たない仕事」ってあるんでしょうか?

ブログ作者の考えでは「全ての仕事はヒトの役に立つから成り立っている」と思っております。

他人になにかを「したり」、「あげたり」、「作ったり」。その人が求めている事柄を提供することが「仕事」ですから全ての「仕事」はヒトの役に立っていると思います。

「イヤ私は『ヒトの命を救いたいんです』」というもっと高い?志を持って医療業界に入ってこられた方もいるかもしれません。でももし多くの人の命を助けたいのなら、「農業」のほうがもっともっと多くの「人」の命を助けることにつながっているかもしれません。

今でも毎日世界中で「餓死」している人がどれだけいることでしょう?

その人たちに「食料」を提供することができたらどれだけの「人の命」が救えるのでしょうか?

こんなことをブログ作者が書いているのは、新しく医療業界に入ってきた人々が徐々に現場で慣れてくると、「私は医療従事者だからなんかエライんだ!」と勘ちがいしている人々に出くわすこともしばしばあるからです。

私たち医療従事者は医療というひとつの「仕事」を提供することによって、それに見合う「報酬」を受け取って生活している人々です。どのような「仕事」でも、その仕事がなりたっている以上必ずヒトの役に立っているのではないかと思いいます。

さいたま赤十字病院呼吸器内科のスタッフも、「仕事」の提供相手である「患者様」の役に立っているでしょうか?もしいろいろとご意見がございましたら「コメント」欄に記載いただけましたら幸です。

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