もうすでに「新型インフルエンザ」は「普通に市中にあるインフルエンザ」になってきているようなきがしております。そんな中で、埼玉県も発熱外来を終了するというニュースが入ってまいりました。
「新型インフル 埼玉県が発熱外来終了 あすから全医療機関で診療対応へ」東京新聞WEB SITEより
ここからが、内科・呼吸器内科医の実力・真価が問われる状況です。これまでは、「新型インフルエンザは特別扱い」状態だったので、それなりの警告が発せられた状態で医療機関に受診していました。
これからは、インフルエンザだろうが、敗血症だろうが、膠原病だろうがおなじ「発熱」という症状を呈する一疾患という扱いになります。こうなると、いままで以上に「しっかりとした診療と鑑別疾患」が大切になってきます。もともと患者様の顔には「私はインフルエンザです」とは書いていませんでしたが、「もしかしたらインフルエンザ?」程度の警告は「発熱外来」というフィルターを通じて与えられてきました。
もうこれからはそういった情報抜きに、全ての患者様が一緒に病院に来院されるという状況になるわけです。
さいたま赤十字病院呼吸器内科スタッフの皆様は、日ごろからいろいろな勉強・訓練の積み重ねを行ってきていますから、「発熱外来無いと診療できません」などというスタッフはいません。
ただ受診される患者様からいただく情報は非常に参考になりますので、もし周囲でインフルエンザ様の症状があるときなどは、担当させていただく主治医や看護師にその旨ご連絡いただくと診療の参考になるかと思います。(前情報ばかりにとらわれすぎずに診療する姿勢ももちろん大事ですが)
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