2009年7月1日水曜日

何に「お金」と「時間」をかけるべきか?

日本だけでなく世界中で不況により、いろいろな問題が生じているようです。

特に「雇用問題」は非常に重要な問題で2009年5月には日本の失業率が5.2%となったとのことです。

各国別に見てみても日本だけでなく、世界の多くの国々が失業率の急激な上昇に苦しんでいる姿が浮かび上がってきます。

(社会実情データ図録:下記WEB SITE参照ください。各国別の失業率の経時的推移のグラフが参照できます)

では「医療業界」はどうでしょうか?いろいろなところで「医師不足」や「看護師不足」などのニュースが日々報道されておりますが、世界中で雇用情勢がここまで悪化している状況で本当に「医療業界」は人手不足なのでしょうか?

ブログ作者は「医師」が足りないとは感じておりません。それよりも今、初期研修を終了した医師が就職先を探そうとしてもなかなか難しい現実があるのではないか?と推察いたしております。

いくら、「有名研修病院」で立派に初期・後期研修を終了しても「働く場所が無い」という現実がすでに目の前にあるのが現実ではないでしょうか?

もしかしたら直近の「今」は医師が足り無そうに見えるかもしれませんが、おそらく5年後、10年後には相当な数の「医師」が就職難民となることが考えられるのではないかと思っております。

なぜ今後「医師」あまりとなることを予想しているのか?

一番の原因は「医療機関の倒産・縮小」があげられるかと思います。
毎年のように「医療機関の倒産」の件数が増加していっています。

「2008年度老人福祉事業者・医療機関の倒産はともに過去最高、帝国データバンク調査」NIKKEI BP NETより


毎年医療機関の倒産件数が増加→医療機関の確実な減少→必要な医療従事者「医師」「看護師」数の減少

という構図が目の前に迫っているかと思います。

こういった厳しい時代にどのように「生き残る」か?

ブログ作者の答えは「自分の能力・価値を高めること」です。
「医師」という職業は、同じような仕事をしていて、同じような経験年数を重ねていても実力は千差万別です。ある人はなんでも仕事をこなす「スーパードクター」、またある人は何にもできない「窓際ドクター」なのです。

今はまだ社会情勢が「医師不足」との甘い認識のため、医師の能力にそれほどかかわらず仕事がある状況かもしれません。
しかし、先ほども述べたように、「未来」には「医師あまり」の状況がそれほど遠くなくやって来るとブログ筆者は考えております。そのような時代に生き残るには如何すればよいのか?

今のうちから
「自分にお金と時間をかけること」

をお勧めさせていただきます。「自分にお金をかける」とは?
例えば、「英語」の勉強をする、「さまざまな勉強会に参加する」「自分で医学書を買って勉強する」「いろいろな資格を取る」「エステに通って美しさに磨きをかける」「スポーツクラブに通って体力を増強する」などなどです。

もし「医療レベルが同じ」医師が2人いたら、どちらを選ぶか?
それはおそらく「医学以外」の部分も当然評価対象となるでしょう。
また医療の世界で大事な能力として他人との「交渉能力」があります。交渉相手は「患者様」だったり、同僚の「医療従事者」だったり、「製薬会社の人」、「弁護士の先生」だったりします。また、お役所や警察署の人々とも接触のある仕事ですので「交渉能力」は高いに越したことはありません。

ときかく「自分の能力・価値を高めるために『お金』と『時間』をかけること」はこれからの厳しい社会を生き抜くためには非常に大切なことではないかと思います。

さいたま赤十字病院での初期・後期研修は皆様の「能力・価値」を高めることに役立つことを目指して進化していくように日々努力を重ねてまいります。
是非さいたま赤十字病院に見学にいらっしゃってください。

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