「そんなこと言うな!!うちの病院は「医師」足りないぞ!!」とか
うちの地域には「医師」がいないので困っているから「医師増やしてくれ!!」
と思っているヒトは多いのかもしれませんが、それでも「医師不足」とは思っておりません。
ではどうして「医師不足」のように見えているのでしょうか?
医師不足なんてあまり言われていなかった、10年~20年前のほうが確実に「医師数」は少なかったはずです。
その当時から比べればかなりの医師数増加が果たされているのに何ゆえ「医師不足」なのでしょう?
それはおそらく「医師の仕事量が増えたから」かと思います。
もう少しわかりやすく言うと「医師一人が見れる患者数が減少したから」かと思います。
「病状説明」や「同意書」、「診断書」などの山に埋もれた病院生活を送っている医師も多いかと思います。また、介護保険の主治医意見書や特定疾患の書類など公的な書類もどんどんと増加の一途をたどっております。
それだけでなく、「安全な医療」の実現のために、同じ医療行為にかかる時間が、ブログ作者の感覚的には3倍くらいに増えた感じがしております。
医師の数は増えてるのに、それ以上に医師の仕事量を増やすもんだから足りないように感じているだけではないかと思います。なので、根本的には「医師の仕事を減らすこと」をしない限り、「医師不足」は解決しないとブログ作者は考えております。
そんななかでの「医学部定員増」です。
「医学部の入学定員、8855人の計画…文科省」YOMIURI WEB SITEより
「医師不足に対応するため今後10年間、増員を続ける方針。卒後も一定期間は地域にとどまる条件を課すなどして医師偏在の解消を目指す。」
地域偏在の解消で医師不足解消を目指すとのことですが、ブログ作者は「医師偏在解消」では医師不足問題の解決は無いと思っております。
まあ、決まったことなので医学部入学定員をどんどん増やしていくのかと思いますが、この医学部定員増世代の医師が一人前となる時代には相当な医師あまりになっていそうでカワイソウです。
一人前の医師になるには、卒業後およそ10年くらいかかるかと思います。
来年入学して、6年間でやっと卒業。それから10年とすると、一人前になるのは16年後です。
16年後2025年には、日本の人口はかなり減少しているのではないでしょうか?
人口が減って、医師が増える。。。どうやっても「仕事がない!!」となるヒトが多数出るような気がしてなりません。
上記のような事態にならないといいのですが。。。なにぶん「未来」のことなのでだれも予測がつきません。
だって「偉いヒト」が過去にみんなで知恵を出し合って考えた「未来」が「今」なのでしょうから。
この「今」の現状も実は「偉いひとたち」の「想定の範囲内」だったのではないのかと。。。
0 件のコメント:
コメントを投稿