さいたま赤十字病院で定期的に発行されている院内だよりにとても大切なことが書かれていましたので、ぜひご紹介させていただきたいと思います。
院内だより通巻46号から
受診される皆様の権利
1.適切な医療を受ける権利
2.人権を尊重される権利
3.プライバシーを保護される権利
4.医療情報の説明を受ける権利
5.医療行為を選択する権利
上記、権利は下記の受診される皆様に守っていただく事項と表裏一体のものかと思います。
受診される皆さまに守っていただく事項
1.健康に関する情報を医師や看護師等にお知らせください。
2.医療行為については、納得したうえで指示に従ってお受けください。
3.病院内ではルールを守り、他の人に迷惑にならないように行動してください。
たとえば、「肺炎」の患者さんが呼吸器内科にいらしても、「咳」や「痰」などの症状や、どの程度の苦しさ、つらさなのかを担当させていただく医師に伝えていただかなければ、「肺炎」という診断そのものが難しくなるかもしれません。
あたりまえのことですが、患者さんの顔に「診断名」が書かれているわけではありません。いろいろな情報から「さぐり」をいれて患者さんの病態を推定していく作業を医師は行っております。
いってみれば、「探偵」みたいな作業を、常におこなっているようなものです。
可能な限り問診表や口頭などで詳細な自覚症状をお伝えいただきますようお願いいたします。
また、「肺炎」という診断がついて、さて「外来」で治療するのか、「入院」で治療するのか?
また、抗菌剤を「内服」するのか?「点滴」するのか?など、「肺炎」という非常に一般的に見られる病気であっても、実は患者さんにご説明させていただく内容や、患さんと主治医との間で「決定」しなければならない事項はいっぱいあることがご理解いただけるかと思います。
患者さんからの情報をなるべくたくさんいただいた上での医師の判断というのは、より正しい判断に結びつく可能性が高いのではないかと思います。
皆さまのご協力をよろしくお願い申し上げます。
さいたま赤十字病院呼吸器内科スタッフ一同
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