そのため、不整脈等でペースメーカー挿入中の患者さんが、呼吸器内科で残念ながらお亡くなりになることもしばしばあります。
そこで、問題となるのが、「ペースメーカーをどうするのか?」です。
ブログ作者は、研修医の頃、指導医の皆様から「ペースメーカーは摘出するように」と言われてていたため、今までそのとうり行って参りました。
でも、教科書などで「こうするべき」という記述を読んだことはなかったため、本当のところはどうなのか?
というのは、今まで知りませんでした。
火葬時に、ペースメーカーが「爆発する!」というような「都市伝説」みたいなことも信じられていたようです。
でその回答が記載されているWEB SITEを教えていただきました。
(ペースメーカーナビというWEB SITEにつながります)
上記サイトのQ12に「火葬の際、ペースメーカーは爆発するのでしょうか?」という記載があります。
結論からは「爆発」はしないが、「破裂」はするようです。
上記サイトの内容など参考にさせて頂くと、ペースメーカーは死後の処置で摘出させていただくのが、いまのところ良いという結論になるでしょうか?
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ読者の皆様で、いろいろとご存知の方いらっしゃいましたら「コメント欄」に記載いただけますと幸いです。
4 件のコメント:
死亡した患者さんのペースメーカに対しては色々な考えがあり、時代に沿った考えの変化も必要と思われます。
以下に参考資料を添付致しますので、ご参照下さい。
http://www.sokei.jp/angel-make_archive/post_10.html
http://www.sokei.jp/angel-make_archive/post_20.html
http://www8.plala.or.jp/slr-jp/CCP013.html
コメント大変ありがとうございました。
時代の変化とともに、考え方が変わっていくのはどの世界も同じかと思います。
参考になるコメントをいただきまして大変ありがとうございました。今後ともいろいろとご意見をいただけましたら幸いです。
はじめまして、当方は次世代型ペースメーカーの研究をしている工学系の一研究者です。
今回、別のものを検索中に非常に興味深い内容が記載されておりましたのでこの問題に関するもののひとつの根拠になればいいものかと思い投稿させていただきます。
摘出の問題ですが、そのことは1980年ごろから言われ続けており、そのたびにメーカーの回答は「本社に資料がないか調べて見ます」という非常に矛盾した回答でした。(なぜならペースメーカーは欧米のものであり、欧米で火葬という風習そのものは一部の宗派を除いてほぼ行われておらず、もともと想定外の使用法であるためで資料もしくは研究自体が行われてないことはわかりきった話である。)
この問題ですが医学的根拠に頼って考えてしまうので学問的にどうなのというところに行き着いてしまい解決の糸口というものが見えなくなってるのではと思います。
摘出についての現状ですが貴院以外では摘出自体が赤字(一種の解剖?)になるので行われないことのほうが多いです。
では、取り出さないで火葬した場合どうなるかで医学的以外の理由を考えてみると刑法的には激発物破裂罪というものが存在します。
この場合だと故人の家族が葬式に出した結果、破裂をさせ火葬場が使えなくなったとしたら、法律家ではないのでなんともいえませんが過失激発物破裂罪になり、それらの罰則規定が刑法第116条により五十万円以下の罰金となりますので善意でお葬式に出したら前科者になる、なりたくないから家族が取り出そうとすれば死体損壊になりどちらにしても犯罪者になる可能性があります。
この程度でなるかどうかという問題は議論の質からして法律家としてください。
では、問題をなくするにはやはり医療者が摘出するのが一番望ましいことではないのかと思います。医療者が故人の体から取り外すことも医療行為であるとするならばそれに関してまったくの問題がないといえます。
また、取り出しを望まない方や取り出しの理由を聞かれる方いたとしても上記理由を説明し犯罪者になってもいいのなら取り出しませんときちんと説明もできるのでいいのではないでしょうか?
以上、乱文散文失礼しました。
死後、摘出することが望ましいとしながら、現実には申告すれば大丈夫です。
http://www.pacemaker-navi.jp/qa/
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