2010年3月29日に、医師国家試験の合格・不合格発表があったようです。
第104回医師国家試験結果など
http://www.tecomnet.jp/op/104/104.asp
(上記URLでテコムの医師国家試験情報WEB SITEにつながります)
よく、国家試験結果の発表を「合格発表」といいますが、実は同時に「不合格発表」でもあります。
合格率100%の試験ではないわけですから「不合格」であった受験者の皆さまもいらっしゃったはずです。
医師国家試験を含めて、いろいろな資格試験については、合格することが「仕事」につながる試験となります。
「不合格」ということは、その時点で目指す「職業」に就けないということを意味しております。
でも、別にチャンスは1回だけではありません。日本で医師になりたければ、来年度再受験すればいいだけのはなしですからね。
また、医学部卒業したからといってかならずしも「医師」にならなければいけないわけではありません。
医師国家試験など受験しなくても、研究者の道やその他の職業につく「自由」は当然のごとくあります。そういった新たな道を探してみるのも悪くは無いのかもしれません。(むしろこういう時代には医師以外の道を目指したほうが「幸福」なのかもしれません・・・)
第104回医師国家試験に「合格」された皆様へ
現在の医療をとりまく環境を考えると。「医師国家試験合格おめでとうございます~!」と手放しに喜べる状況ではないと思われます。(少なくともさいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者はそう考えます)
医師にならなければ、「医療ミス」と後ろ指刺されるようなことは無いと思いますし、激務に耐えるような苦痛も感じずにすんだかもしれません。
臨床医をやっているからには多くの「ヒトの死」にも直面いたします。
別の医師なら「救えた命」だったかもしれない・・・と「後悔」するような状況も多々あるかもしれません。
でも、そういう医療をとりまくさまざまな社会状況があることは承知の上で医学部に入学し「医師」をめざしてこられたのだと思います。
「医師」になってしまったのだから、そこはなんとか「一流」の医師を目指して努力して頂いたほうがいいのではないか?と個人的には考えております。
その「選択」「決断」が「成功」だったのか?「失敗」だったのか?
その答えは遠い「未来」にかならずでるものかとおもいます。
第104回医師国家試験に合格された皆様の「未来」が明るいものになることを祈念いたします!
さいたま赤十字病院で初期研修を行われる皆様へ
初期研修は「ラク」をしようと思えばいくらでも「ラク」できます。
逆に、一生懸命やろうとしたら、どこの施設でも「大変」かと思います。
どのような初期研修期間をすごされるか?でその後の「医師」としての人生は変わってくるのかな?と思います。
これからの「勉強」は他人にやらされて仕方なくやる「お勉強」ではなく、自ら進んで学ぶ志が必要な真の「勉強」となります。
いろいろなものに興味をもって、知識・経験・技術の「獲得」をされることが将来の「幸福」につながるのではないかと思います。
以前も記載させて頂きましたが、さいたま赤十字病院を研修病院として「一流」にすることが、ブログ作者の「目標」の一つと考えております。
研修病院が「一流」かどうかの評価は、その研修施設出身の「医師」で「評価」されます。
さいたま赤十字病院で初期研修終了された先生方が、他の施設にいかれて、「一流の医師」と呼ばれるような未来がくることを切に望みます。
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