2010年3月25日木曜日

呼吸器内科の魅力

日本全国に、呼吸器内科を標榜している診療科・病院がどれだけあるのか?

さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は調べたことがないので知りませんが(知っていたらどなたか教えてください)呼吸器を専門としていても、独立した呼吸器内科を標榜している医師・医療機関はそれほど多くないのかな?と考えております。

急性期病院で「ウチは呼吸器疾患の患者さんを診療していません!」という病院はおそらく無いのではないかと思います。

「肺炎」は立派な呼吸器疾患ですから、「肺炎」を診療している医療機関は、「専門」かどうかに関わらず「呼吸器疾患」を診療している医療機関となるかと思います。
ほかにも、「喘息」や「COPD」などのCOMMON DISEASEが多いのも呼吸器疾患の特徴かもしれません。

急性期病院で、「肺炎」も「喘息」も「COPD」も診療していません!という病院はおそらく日本中にそんなに無いのではないでしょうか?

そうです。呼吸器専門医ではなくても「呼吸器疾患」は「内科医」であればある程度診療することを求められる疾患なのです。

そういう理由なのかどうかしりませんが、内科系の各専門領域でも「呼吸器」については、独立していない医療機関が多いようなきがしております。
実は、さいたま赤十字病院も、数年前までは「内科」と一括りにされてしまっていて、独立した「呼吸器内科」ではありませんでした。

現在は、スタッフ5人・レジデント2人の総勢7人で診療を行う独立した呼吸器内科として日々診療や教育・学会活動を行っております。

それでは、本題の「呼吸器内科の魅力」とはどういったものか?

まずは、先程も記載したように、COMMON DISEASEが多く、患者さんの「数」が圧倒的に多いのが特徴かと思います。外来でも入院でも患者数が内科系各診療科のなかでも多い方の診療科のため、呼吸器内科医の「必要度」は相当高いと自負いたしております。

また、3大領域にわたって様々な疾患の診療・勉強を行える!のも呼吸器内科の特徴の一つかとお考えます。

・悪性腫瘍

・感染症

・アレルギー・自己免疫疾患

肺癌、悪性胸膜中皮腫などの「悪性腫瘍」。

肺炎、肺真菌症、肺抗酸菌症などの「感染症」

気管支喘息、特発性間質性肺炎/肺線維症、膠原病肺などの「アレルギー・自己免疫疾患」

上記3大領域の疾患の患者さんが外来・入院でいろいろな「主訴」を携えて呼吸器内科にやってまいります。

「息苦しい~~!」という、同じ主訴でも、ある人は「肺炎」だったり、またある人は「癌性胸膜炎」だったり、またまたある人は「肺動脈高血圧症」だったり・・・

同じ主訴でも、いろいろな疾患が背景に隠れていて、それをまさに名探偵のごとく、診断に結びつけていく面白さは呼吸器内科医の醍醐味かもしれません。

治療学も、肺炎などの感染症での抗菌剤使用方法、肺癌の抗がん化学療法、間質性肺炎のステロイド・免疫抑制剤使用方法などなど・・・

呼吸器疾患の治療学の進歩は目をみはるものがあります。

しかも、各3大領域すべてにわたって最新の治療学にふれることができる診療科はそれほど無いのではないかと思っております。

こんな興味深い(と思っている)呼吸器内科医を是非目指してみませんか?

さいたま赤十字病院呼吸器内科では、医学部学生の皆様、初期研修医の先生方の見学を随時募集いたしております。

自由度の高さは、おそらく日本一?かもしれないさいたま赤十字病では、呼吸器内科医を目指す皆様のお越しを心からお待ちいたしております。

見学希望者の皆様は下記メールアドレスに「見学希望」のメールを送信してください。
srcrespiro@gmail.com 

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