輸入ワクチンが大量に余る可能性があるようです。
ニュースサイトによると、ノバルティス社とグラクソ・スミスクライン社の両社から、1000億円以上もかけて輸入された、パンデミックインフルエンザワクチン。。。
合計9900万回接種できるだけの量があるとのことです。
今、さいたま赤十字病院でも、「新型インフルエンザワクチン」は忘れ去られた存在になっております。
でも、皆様去年の5月頃をよ~く思い出してください。
世界中が「新型インフルエンザ」や「ブタインフルエンザ」という言葉に恐れおののいていました。
また9~10月頃には早くワクチンできないのか?とか、ワクチン接種できるようになったらすぐに接種して欲しいと言う人々が、毎日たくさん病院に訪れておりました。
「大人気」だったはずのパンデミックインフルエンザワクチン。。。
もうほとんどの皆様が見向きもしなくなってしまった存在ですが、せっかく高いお金を出して輸入したワクチンですからそのまま廃棄されるなんて勿体無いことはしてほしくはありません。
そもそもインフルエンザワクチンというものは、接種後どのくらいの期間「有効」なものなのでしょうか?
http://www2.takedamed.com/content/search/doc1/pdf/127.PDF
上記URLでタケダインフルエンザHAワクチン添付文書PDFにつながります
上記インフルエンザワクチンの添付文書からの引用が下記です
「インフルエンザHAワクチンを3週間隔で2回接種した場
合,接種1箇月後に被接種者の77%が有効予防水準に達する。
接種後3箇月で有効予防水準が78.8%であるが,5箇月では
50.8%と減少する。効果の持続は,流行ウイルスとワクチン
に含まれているウイルスの抗原型が一致した時において3箇
月続くことが明らかになっている。基礎免疫を持っている場
合は,ワクチン接種群における有効予防水準は,3箇月を過
ぎても維持されているが,基礎免疫のない場合には,効果の
持続期間がさらに1箇月近く短縮される」
ということは、そもそも、昨年末に接種された日本製のワクチンは、3週間間隔で「2回」接種された場合には5ヶ月後には50%程度に減少してしまうということのようです。
ほとんどの成人の方々は、日本製のワクチンを「1回」接種されただけですから、5ヶ月以下程度しかワクチンによる免疫力が維持できていないのでしょうかね?
なので、「私は昨年新型インフルエンザワクチン接種しました!」という人々も、実はすでに新型インフルエンザに対する免疫力がかなり低下してきている人々がいるのではないか?と推測されるのではないかと、さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は危惧いたしております。
しかも、昨年の「新型」インフルエンザは「夏」でもお構いなしに流行しておりました。
そこで、余っていると言われている輸入「パンデミックインフルエンザワクチン」せっかくですから有効活用すればよいのではないか?とブログ作者は考えます。
どうせ余っていて「廃棄」される可能性があるのなら、被接種者の自己責任の元で、「タダ」で接種できる機会を作っては如何でしょうか?
「無料」で接種していただく代わりに、副反応などのデータ収集に協力していただき、これからのインフルエンザワクチンの臨床研究に貢献していただくというのは如何でしょうか?
「そんなコワイワクチンは接種できません。。。」というヒトは接種しなければ良いだけかと思います。
輸入ワクチンが日本製インフルエンザワクチンよりも副作用が強い「イメージ」を持たれているようにも見受けますが、さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者もワクチンそのものすらみたことが無く、ましてや接種された患者さんに感想など効く機会は全くないため、ほんとうに副作用がどれくらい生じるのか?わかりません。
アジュバンドという添加物が入ることにより、どれくらい有効性が増しているのか?副作用がどれくらいなのか?興味がつきない輸入ワクチン。
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は、接種させていただく機会があれば是非とも接種してみたいと思っております。
そういえば、当初、ワクチン余ったら、発展途上国にワクチン援助するとか言う話はどうなったのでしょうかね???
0 件のコメント:
コメントを投稿