今回はさいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者が、研修医の皆様に常々お話している、勉強のコツその2をお送りいたします。
あらかじめお断りしておきますが、今回の内容はいろいろと異論があるかと思いますので、「私はこう考える」というのがありましたら是非コメント欄にお願いいたします。
「メモをとってはいけません!」。
唐突になに書いているんだかと思われるかもしれませんが、興味ある方は是非お付き合いください。
初期研修中は覚えることがいっぱいで、特に仕事を始めて半年くらいは、見るもの、やることすべてが新しいことです。
そういう中で、研修医の皆様は非常にマジメに、メモ帳などで、指導医や周囲の方々の「ありがたいお言葉」を必死にメモ帳に記入していらっしゃるお姿を拝見いたします。
非常に丁寧に、聴いた言葉を逐一書いている姿は、実に「勉強している!」という雰囲気です。
また、勉強会・学会などでも、演者のお話を必死にメモしているお姿も非常にしばしばお見かけいたします。
ブログ作者のように、ある程度年をとっていて、これ以上記憶力の限界を感じている世代はメモを取らざる終えない状況もあります。また、ブログの記事にさせていただく場合もあるため仕方なくメモを取っていることもあります。
でも、初期研修医・レジデントの先生方には、あえて「メモをとってはいけません!」といわせていただきます。
それはなぜか?
メモを「書く」ことに集中しすぎて、残念ながら非常に勉強になるお話を十分に理解して聞くことができなかったりすることがあるからです。
もうひとつは、「メモ」を取っている時間があったら「その場で記憶しなさい!」と言っております。
初期研修で何も知らない(失礼!)状況ではすべてのことを吸収して体得することが求められます。
「メモ」なんか書いているヒマあったら、「記憶」してしまったほうが手っ取り早いのです。
また、もうひとつ「メモ」を取らないでいい理由があります。
それは、「重要なことは必ず繰り返し聞かされる!!」ということです。
これは重要だ!!と思ったら、その場で記憶する。忘れそうになっても、とても大事なことだから完全に忘れてしまう前にまたその知識・情報が必要になり、記憶の定着が図られる!!ということです。
もし、1年に一回も必要でないような情報・知識であれば、その知識・情報が必要なときに「記憶」している必要はなく、「調べる」ことをすればよいのです。
一度でも、「情報のありか」を調べておけば、「記憶」していなくても現在のインターネット社会では簡単に情報にアクセスできてしまうのです。
もう一度いいます。「メモをとってはいけません!」
メモなんて取っている時間あったら、少なくとも初期研修中くらいは書いている時間を使って、是非その情報・知識を「記憶」する努力をしてみてください!!
あなたが書いたそのメモ、ちゃんと利用されていますか?
もう二度と見ないメモなんて「意味ないよ。。。」という状況になっていませんか?
忙しい研修中だからこそ、効率のよい勉強というのも必要なのかもしれませんね。
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