というお叱りの言葉をいただきそうな、タイトルですが、実際に人間はあらゆる「命」に値段をつけております。
例えば、ペットショップでは、「犬」や「猫」や「ウサギ」などの動物に「値段」がついております。
高い「値段」のついたペットから、それこそ、安い「値段」のついたペットまで様々です。
動物に限らず、植物にだって「値段」をつけております。ちょっと前には、クリスマスツリーなんかも店頭に値段をつけて並んでおりました。
ヒトはあらゆる「生命」に「値段」を付けているようです。
では「人間」に「値段」を付けることはどうでしょうか?
実は、ブログ作者も含めて多くのヒトが他人に自分の「値段」を付けられているのではないかと思います。
ようはアナタというヒトの「値段」です。
どのような形でヒトの「値段」が決められているのか?
それはいろいろな方法があるのではないかと思いますが、日本では多くの方々が「給料」という形で自分の「値段」を付けられているのではないかと思います。
自分の一年間の「値段」が、その年の総収入となるのかと思います。
ただし、これをヒトの「命」の「値段」と考えるのは、ちょっと無理が有るのかもしれません。
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は、「命の値段」が実際に付けられているのが、最近話題になった「診療報酬」なのではないかと考えます。
まさに、ヒトの命を救うときの「値段」が、エライお役所の方々、皆様が選んだ「国会議員」によって決定されているのです。
医療機関では、毎日多くのヒトの「命」が助けられております。
さいたま赤十字病院でも毎日、このままほうっておけば「死」が訪れるであろう人々の「命」を多数救っております。
文字道理「救命」がなされている所となります。
喘息重積発作、急性心筋梗塞、くも膜下出血、大動脈解離、腹膜炎、多発外傷などなど。
ありとあらゆる、眼前に「死」が迫っている人々の救命に力を尽くしております。
でも、その救命という医療行為の「値段」はどれくらいなのでしょうか?
皆様考えた事ありますか?おそらく皆様が思っているより断然「安い」費用かと思われます。
ヒトの命の「価値」がとても高いもの、値段も付けられないようなものなのなら、ヒトの命を救う仕事をしている医療従事者の報酬はもっと高くても良いのではないかとブログ作者は考えております。
一流のスポーツ選手が「億」単位の「お金」をもらえるのなら、救命に携わるお医者さんは、それよりもっともらえて良いのではないでしょうか?
スポーツ選手は目の前の瀕死のヒトを救うことができませんが、医師は救えるかもしれません。
ただし、日本の国民の皆様が、ヒトの命の価値を「安い」ものと判断されているのであれば、当然、医療従事者の報酬も、もっと「安く」してもいいのかもしれません。日本人の「命」の価値がその程度のものと判断されるのであれば。
日本では、過去数年間、ヒトの「命」の値段=「診療報酬」は年々「安く」なっていっておりました。
それが、来年度はようやくほんのちょっとプラスになるかもという報道がなされております。
日本中の景気が悪いのに、診療報酬が上がるなんてケシカランという方々もいらっしゃるのかもしれません。
日本の景気に左右されるのが日本人の「命」の「値段」なのでしょうか?
自分の大切なヒトの「命」が助かったら、自分の全財産を費やしてもいいというようなものではないのでしょうか?
「ヒト」の「命」の価値をどう考えるのか?日本人皆が真剣に考えるべきことではないかと思います。
1 件のコメント:
同感です。先生のように人の命にかかわる診療科では、当然の意見ですし、命の値段という考えになるのですね。
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