電話診察でタミフル処方OK 厚労省、現場に周知徹底へ
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「新型インフルエンザ感染者の急増による医療機関の混乱を防ごうと、厚生労働省は「再診に限り、電話による診察のみで抗ウイルス薬の処方を認める」との新対策を、先月まで2度にわたって都道府県に伝えた。しかし、現場に行き届いていないことが20日までの同省の調査で判明、あらためて周知徹底を図る。」「」内引用です。
なんと、5月と8月に、すでに通知済みとのこと。。。
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログの皆様はご存知でしたでしょうか?
第一、「診察しないで処方箋発行していの???」という大疑問にはどう答えるのか?
また、「発熱や咽頭痛」など、インフルエンザ様症状を電話で聞いて抗インフルエンザ薬を処方するということは、「発熱」などを来たす他の多くの疾患の鑑別をウヤムヤにしたまま、「まあとりあえず『インフルエンザ』心配だから「タミフル・リレンザ」飲んどく?」という方々に安易に処方されてしまいやしないでしょうか?
もし、電話での診療で「タミフル・リレンザ」を処方して、実は他の重篤な疾患だったり、「新型インフルエンザ」であっても、「脳症」や「ARDS」などを併発しているのに、「バイタルサインもチェックしないで電話処方した医師が悪い!!」とか、言われるような予感がしてとても怖くて電話処方なんかできないと思うのですが。。。
イギリスなんかの「フルフレンドシステム」の場合には、ちゃんと政府の責任でタミフルを渡していたような気がしますが、日本のこの「新対策」は、実地医療の現場の「医師」に全責任を負わしているようなシステム構成な気がしてしまうのですが。。。
皆様の地域・医療機関では、すでに上記システムの運用はされているのでしょうか?
正直、今日まで、上記のようなシステム自体の存在を知りませんでしたから、本当にビックリです。
必要な情報を「現場」で実際に「新型インフルエンザ」診療に従事しているスタッフに知らせないでどう使用って言うのでしょうか???
それとも、さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者ただ一人が、日本社会から取り残されて「知らないのはオマエだけ!」状態だったのでしょうか???
こんな状況では、UNKNOWNな病原体の感染症や「トリフル」とか来たら対応できるわけないよと思ってしまいます。
1 件のコメント:
同感です。
国からのお達しの多くは、医師のもとに届いていないと思います。
きちんとした情報伝達のルールを作ってほしいものです。
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