2009年8月26日水曜日

インフルエンザワクチンの最優先対象は医療従事者

新型と言われるインフルエンザウイルスに対してのワクチン接種対象者のお話が、いろいろと議論されているようです。

まあ、少し考えればわかることですが、インフルエンザワクチンの最優先順位は医療従事者です。

まずは、YOMIURI ONLINEのニュースから(いつもお世話になっております)

新型インフルワクチン 妊婦、乳幼児ら優先


舛添厚労相は、準備するワクチン量を5300万人分とし、その内訳として「(糖尿病やぜんそく、心臓や腎臓の慢性疾患など)持病がある人」1000万人、乳幼児600万人、小中高校生1400万人、妊婦100万人、治療にあたる医療従事者100万人、65歳以上の高齢者2700万人(600万人は持病がある人と重複)などが入るとした。

 舛添厚労相はこのうち優先接種の対象として、「妊婦と乳幼児、持病がある人が計1700万人」と位置づけた。計1700万人分は、国内生産量に当たる量だ。」(引用終わり)

舛添大臣は、選挙が近いから、このような発言をしているのでしょうか?

医療従事者100万人とは、チョット少ない見積もりのような記がします。ブログ作者の考える「医療従事者」は、「医師」「看護師」などだけではなく、介護や老健施設などで働いていらっしゃる「介護職」の方々も含めるべきだと思っております。

チョット考えてみればわかりますが、妊婦さんより、乳幼児より、持病のある人よりも優先して「医療従事者」をワクチン接種対象にしなければなりません!!

誰が「妊婦さん」を診療するのでしょうか?出産という医療行為を行うのはだれですか?

だれが「持病のある人」の診療やケアをするのですか?

医療従事者がインフルエンザになると、ケアや診療の対象「患者さん」にインフルエンザを感染させてしまうリスクがあります。そのため、毎年、多くの医療従事者が率先して「インフルエンザワクチン」を接種してきたのです。(自費のところも結構ありますが、患者さん達やケア対象者の方々のためにです)。

厚生労働大臣自ら「医療従事者は最優先でワクチン接種していただきます。医療提供体制を守るために」とか言ってもらわないと、もしかしたら、「妊婦さん」や「持病のある人」よりも先に「医療従事者」がワクチンを接種したら、マスコミなどに叩かれるのではないかと心配いたしております。

ワクチンを接種する、「医師」「看護師」がインフルエンザで倒れたらどうするのでしょうか?ワクチンを患者さんに接種する人々がいなくなってしまいます。

今の国民感情では、「医療従事者優先」とか言ったら、選挙で不利になってしまうのかもしれませんが、もう少し考えて発言してほしいものです。

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