2009年8月11日火曜日

ICU実践ハンドブックの評価と補填


本日、さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者の下にも、「ICU実践ハンドブック」が届きました。

ざっと、眼をとおして、見ましたが、なかなか限られたスペースの中で、著者たちの「イイタイコト」を十分に書くことができている内容かと思います。

自分の評価可能な分野(と思っている)感染症のパートは第9章になりますが、こちらを書かれている、先生方の多くが第一線で、救急や内科・感染症診療に従事している先生方になります。

第9章「感染管理のアプローチ」の部分のデキですが、構成も、内用もなかなかコンパクトにまとまっていて「便利」なつくりになっているかと思います。

「感染症診療の原則」の理論・精神を踏襲し、多くの項目に「レジデントのための感染症診療マニュアル第2版」が参考図書としてあがっているあたりも、ICUでの対応のためのマニュアルであっても、しっかりとした「感染症診療の思想」が根底にあるからこそ、このそうなすばらしい内容のものにできたのではないかと思います。

ただ、医学書に限らず、あらゆるテキストは、出版された段階で一部は「過去のもの」となっている部分があります。

印刷された「紙」の書物は、それが出版されるかなり前から準備をし、原稿を作成してようやく出版されます。

基本的な考え方については、年数がたっても「変わらない」部分が多いのですが、ココのデータや対応の実際については、本当に毎年毎年改定されていきます。

是非皆様、手にとって、自分の「得意分野」をまずは読んでいただき、もし、「ここはチョット違う?」とか、「最新のデータではこうかも」とかご意見ご要望がありましたら、羊土社までご連絡してあげてください。


上記羊土社WEB SITEもご参照ください。

ブログ作者も、本書を読ませていただき、気づいた点がありましたらまた本ブログなどに記載させていただきます。

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