さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ読者の皆様は民主党の医療関連政策の内容をしっていますか?
詳細は下記、民主党「医療政策」のWEB SITEをご参照ください。
http://www.dpj.or.jp/policy/koseirodou/index2009_medic.html予防接種などの項目はとてもよろしいと思います。
子宮頚癌のリスクを低下させるヒトパピローマウイルスワクチンや、ヘモフィルスインフルエンザタイプbワクチン、肺炎球菌ワクチンなど、なかなかいい政策ありますね。
医療の安心・納得・安全
医療事故医療訴訟関連の事項が掲載されております。
ここら辺の政策には、いろいろと異論のあるところかと思いますが、大事なことは「人は必ず死ぬ」ということを大前提に、議論しなくてはいけません。
何百年も生きているヒトはブログ作者の知る限りだれもいないのです。(いたら教えてください)
「死なない人はいない」という大自然の法則に則って考えないと大変なことになります。
病院というところは、一日に何人もの患者さんが亡くなるところです。
「無過失補償制度」というのは、よくよく考えないといけない制度かと思います。
「病院で死亡する」→「無過失補償制度」では、いくらオカネがあっても足りません。
いまでも、実は、東京近郊では「医師あまり」が徐々に明らかになってきていると思っております。
新臨床研修制度となって、市中の有名な病院で臨床研修をされる若手医師がものすごく増えました。
そういった方々が、初期研修2年、後期研修3年程度を終了して、「はてどこに行くか?」となったときに、実は雇ってもらえる病院はそれほど多くはありません。
医師になって5年程度では、まだまだ一人前とはお世辞にもいえません。医師の養成とはそれほど時間のかかるものなのです。
なので、「じゃあ明日から一人でがんばって!!」とか言われても、医師になって6年目程度では、まだまだ難しいのが現実でしょう。
なので、これから医師養成数を1.5倍にしても、医学部卒業して、10年ほど修行をして、一人前の医師となるのは16年後です!!
いまから16年後の未来って2025年です。もうかなり人口減少していっているころではないでしょうか?人口減少して、ようやく一人前の医師が増える感じです。これの意味するところは「医師のワーキングプア」かと思っております。
今、大学医学部で医師を目指して勉強されている医学部学生の皆様は「こんなはずじゃなかったのに。。。しかも選挙権もないし(18,19歳の学生)」とか言う本当に悲惨な方々も多数いらっしゃるかと思います。
まあ、医師の業界はもともと激しい競争社会ですので、これまで以上により「競争激化」するだけかもしれませんが、人知れず医療業界から去っていく医師が増えそうでなにか物寂しい感じがいたします。
まあ、さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者がざっとみてみた「民主党」の医療政策。
いいところも多々あるので、改善点は医療業界挙げて物申す感じにしないと、困るのは医療を受ける立場の「国民」の皆様です。
これから次の選挙までの間の、「医療政策」を読者の皆様じっくり見てください。
次は来年の「参議院議員選挙」のようです。また、ここでも皆様は「一票」を投じることによって、医療政策を変えることができるかもしれません。(未来のことは誰にもわかりませんが)。
異論・反論は本ブログコメント欄にどうぞ。
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