新型インフルエンザ:国産ワクチン、1回で有効 厚労省が治験結果公表
「健康な成人200人に対して実施した。通常量(15マイクログラム)を皮下注射した結果、血液中で免疫として働く抗体の量が4倍以上上昇するなど、ワクチンの有効性を示す基準を満たした人が96人中72人(75%)で、ワクチンとして有効と評価される国際基準の40%を上回った。また倍の量(30マイクログラム)を接種した98人では86人(87・8%)に上った。」「」内引用です。
ここで、必ず注目してほしいポイントは、ワクチン接種しても「100%」の方々に有効な抗体ができるわけではない点です!!
通常量のワクチン接種で、75%の方々に有効な抗体産生が見られたという点がとても大事かと思います。
ということは、「ワクチンを接種したからと言って必ずしも、新型インフルエンザの免疫力が備わるわけではない」ということです。
それでも、さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は「新型インフルエンザワクチン」を「推奨」させていただきます。
それはなぜか?
以前のブログ記事にも記載させていただきましたが、やはり「社会防衛」という面が大切だと考えるからです。
世の中には『新型インフルエンザワクチン』を接種したくても、何らかの理由で接種不可能な方々が多くいらっしゃいます。アレルギー体質があるとか、ワクチンの副反応が強くでる、そもそもワクチンを接種しても抗体ができない「免疫力の低下」された方々などなどです。
そんな「ワクチン接種できない方々」にも「ワクチン」は有効性を示す可能性が十分医あります。
それは、非常に多くの方々が「新型新型インフルエンザワクチン」を接種すれば、ワクチン接種できない方々の周囲の方々が新型インフルエンザに対しての「免疫力」を持ったヒトが増えるため、そもそも感染拡大がおきにくい「社会」を形成することができるかもしれないからです。
報道によると、2回接種で5000万人分用意するはずだったようで、1回接種にするとなんと1億人分の新型インフルエンザワクチン接種が可能なのだそうです。
実際には、1億人もの人々が接種するとはとても思えませんから(毎年そんなに多くの方々がインフルエンザワクチン接種してませんよね!)、あまった分は、ワクチンの恩恵にあずかれなかった国々の皆様に支援されればよいのではないかと思います。
新型インフルエンザは日本だけの問題ではありません。
世界での流行をなるべく早くに収束させることも、回りまわって日本の利益になることが簡単に想像ができるかと思います。
いずれくる「次」のインフルエンザ対策にもつながるように、世界中の人々の知恵と努力が求められるのではないかと思います。
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