2009年10月20日火曜日

抗菌剤耐性菌問題の未来

抗菌剤の開発の歴史は、新たな耐性菌出現の歴史でもあります。

ペニシリンが発見されて数年で、ペニシリン耐性ブドウ球菌が出現したとされているようですし、現在まで、新たな抗菌剤が開発されても、何年後(もしくは1年以内?)にはその抗菌剤に対して耐性菌が出現するという残念な結果となっております。

そういった、抗菌剤をめぐる世界情勢を考慮されたのか、ノーベル賞化学賞のニュースです。

英米の3氏にノーベル化学賞 リボソームの構造解明

(産経ニュースWEB SITEより)

「既存の抗生物質に対して耐性を獲得した菌の出現が深刻な脅威になっている。3氏の研究で薬剤耐性菌に関する理解が飛躍的に深まり、次世代の抗生物質の開発に向けてさらなる研究の発展が期待されている。」(「」内引用です)

こういった基礎研究にノーベル賞を授与されるのは、世界中での抗菌剤耐性菌研究の励みになるのではないでしょうか?

耐性菌関連のニュースで、きになるWEB SITEがあったので、紹介します。

「薬剤耐性菌が抗生物質関連製品の収益を衰退させる」
(DREAM NEWS WEB SITEより)
抗菌剤耐性は最初1950年頃にペニシリンについて発見されました。しかし新たな薬剤が発見され上市される割合をはるかに超える警告段階にまでこの問題は深刻化しています。そのため、既存の抗生物質の効能の維持が医療の保護にとって重要であると同社では述べています。
「処方される抗生物質の半数ほどが不要であり、抗生物質がすべてのものを治療し有害ではないという誤った情報によって今なお存在しています。」
「多くの病院では救急室で感染の存在が確認できない場合は第3世代のセファロスポリンを用いています。しかしその多くの場合において効能はなく、耐性のある細菌を増やしてしまうという新たなリスクを生んでいるのです。」」「」内引用です。

上記記事は非常に怖い内容が書かれていますが、実際に世界で「耐性菌の脅威」が広がっているのは事実です。

なので、抗菌剤の適正使用をブログ作者は切に望みます。

地道な努力の積み重ねが『抗菌剤耐性菌問題の未来』を明るいものにするのかもしれませんね。

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