2009年10月10日土曜日

感染症診療での身体所見バイタルサインのポイントby徳田安春先生

第83回日本感染症学会サテライトセミナー勉強内容その2

☆感染症診療での身体所見バイタルサインのポイント:徳田安春先生

①ショック+頻呼吸(RR>30/min)→敗血症性ショックを示唆

②軟部組織感染症で水泡+握雪感→壊死性軟部組織感染症→外科的デブリドメント+SEPSISのmanagement

③中等度の悪寒+RR>30/min→敗血症を示唆

④糖尿病での注意すべき感染症
   壊死性軟部組織感染症、気腫性腎盂腎炎、気腫性胆嚢炎など

⑤”⊿心拍数20ルール”:体温が1℃上昇するごとに心拍数が20/min以上の上昇が見られれば細菌感染症を示唆する
     ⊿HR/⊿BT>20→bacterial infectionを示唆

⑥Jolt Accentuation of Headache:患者に首を左右に7回程度動かしていただき、頭痛の増強があれば陽性→髄膜炎の感度のとても高い身体所見

⑦腰椎穿刺をする前に、頭蓋内圧亢進がないことを確認する徴候は?
  眼底所見で網膜中心静脈拍動があれば腰椎穿刺可能か?

⑧市中肺炎でPan(holo)-inspiratory crackles→細菌性肺炎疑い
         late-inspiratory crackles→異型肺炎の可能性
    上記は以前、本ブログでも紹介(過去記事ご参照ください)
   
⑨原因不明のリンパ節腫脹:結核、悪性腫瘍を忘れずにチェック!!


以上、徳田安春先生の御講演のブログ作者のまとめでした

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