2009年10月17日土曜日

ERでの心構えについて学びました


昨日2009年10月16日金曜日は、第6回若手医師セミナー2009が開催されました。

第5回はブログ作者の都合で参加できませんでしたが、今回は非常に興味深いお話をお聞きすることができました。

今回は福井大学の寺沢秀一先生の御講義でしたが、お話が非常にユーモアにあふれており、聴衆を飽きさせない工夫が随所に見られました。

居眠りするヒマを与えない講演の構成、話術は特筆すべきものでした(評論家みたいですが、ブログ作者はエラそうに評価する立場には当然ありません)

本日の学習内容は寺沢先生の御本の中に十分に網羅されているかと思いますので、皆様是非読んでください。



今回は、勉強そのものというよりも、当直や救急外来での「心構え」や対応の仕方、冷や汗をかく場面での対処方法などを、教科書ではなかなか伝えにくい内容をお話いただきました。

その中で”ERコントロール”という言葉は、救急医療に長年携わっていらっしゃる御経験から導き出された処世術なのではないかと思います。

ERコントロールとは?:ERでの患者さんの停滞時間をなるべく短く(且つ安全に)することで、マンパワーや医療資源に余裕を持たせる方法。常に、安全に省略可能な検査はないか模索し、必要最小限の時間で安全な救急医療が提供できるように配慮する姿勢のことかと思いました。

救急外来では、いろいろな「トラブル」や「見逃し」を回避するため、「検査漬け」となることが多く、さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者も常日頃、検査三昧(中華三昧ではない)の救急外来業務を行ってしまっておりますが、おそらくその道のプロであれば必要ないかもしれない検査を行っている点は否定できないかと思います。
日頃、「いつもどうり」やっていることを、チョット見直すことで、もしかしたら劇的に業務がスムースに行くこともあるのかもしれないと思います。

来年も是非、寺沢先生の御講演をお聞きする機会がいただけたら良いと思いますが、そこは主催者の皆様次第でしょうか?若手医師セミナーのアンケート回答権のある皆様、是非その点をよろしくお願いいたします。(前回参加してないブログ作者にはおそらくアンケート回答権利ないと思われます)

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