さいたま赤十字病院呼吸器内科では胃ろう増設を自分たちで行っております。
もちろん、消化器内科の先生方や内視鏡室スタッフの皆様のご協力をいただいて行っておりますが、自分たちで、胃ろう増設術を行っている呼吸器内科グループはそれほど多くないのではないでしょうか?
さいたま赤十字病院では上記写真の内視鏡を使って胃ろう増設を行うキットを使用して胃ろう増設を行っております。
呼吸器内科でなんで胃ろう増設術やるの??という疑問があるかもしれませんが、近年、とても
「誤嚥性肺炎」の症例が増加しており、そういった方々については、経口での栄養摂取よりも、胃ろうからの径管栄養のほうがベターなことも多いためです。
経鼻胃管からの径管栄養の方法もありますが、これでは、「自己抜去」のリスクや、チューブが「気管・気管支」内に挿入されてしまうリスクなど、危険性が多いため、あえて胃ろうからの径管栄養を選択いたしております。
呼吸器疾患では、多くの方々は消化管は正常なことが多いため、なるべく末梢・中心静脈ラインは入れないに越したことがありません。
カテーテル血流感染症の極意は「カテーテルを体内に入れないこと」byDr。青木
というのが、本当だと思います。
なるべく、末梢も中心静脈もラインを使わないようにする方法のひとつは「胃ろう」からの「径管栄養」ではないかと考えております。
ちなみに、私どもの本業は「呼吸器内科」ですので、他院からの「胃ろう増設術」依頼は全く受け付けておりませんのでご了承ください。
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