2009年10月21日水曜日

抗菌剤の乱用のツケはおいくら!?耐性菌は高くつくお話

リニューアルした最新医療ニュース。

今回はキーワードの一部を英語としたことで、海外での医療ニュースも提供されるようになりました。

そんな、最新医療ニュース(感染症)でみつけたニュースです。

Study: Antibiotic-resistant infections cost U.S. $20 billion annually

「毎年抗菌剤の過剰使用により、医療関連コストが20億ドルも増加!!米国」
(HEALTHCARE FINANCE NEWSより)

「MRSAやVREのような抗菌剤耐性菌により、米国での医療関連コストが1年間で20億ドル増加している。最近の研究結果より、医療従事者の抗菌剤の乱用により、この問題が生じていることがわかった。

研究者は、抗菌剤耐性菌関連医療コストは1患者あたり、18588ドル~29069ドルかかったとしている。また、耐性菌感染により、病院滞在日数が6.4~12.7日延長した。このような患者による病院医療コストは、全体で10.7億ドル~15億ドルかかっていると概算される。

さらに、この研究では、抗菌剤耐性菌感染症により6.5%の超過死亡が生じ、耐性菌感染症が無い場合よりも死亡率は2倍以上高くなると結論づけた。

"These costs will only continue to increase if we don't amend our behavior and practice a more prudent usage of antibiotics."
「我々が、抗菌剤の使用をより慎重にするような行動改正をしない限り、(抗菌剤耐性菌関連の)コストは増え続けていくだろう」

The study is published in an Oct. 15 issue of Clinical Infectious Diseases.

WEB SITEの一部を日本語にしました。

抗菌剤耐性菌問題は、アメリカでも大問題化と思いますが、アメリカらしいのはコストをしっかり意識しているところでしょか?
本文の最後の方にもあるように、抗菌剤を処方する「医師」の考え方・行動を”改革”していかないと、大変なことになりそうです。

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