そのため、製薬会社は実際に実際に使用する、医療従事者よりも先に、株主もしくは株主となる可能性のある人々に向けての情報提供を、すばやく行う必要があるのでしょう。
そのため、私ども医療業界で働いているものよりも先に、「プレスリリース」という形で、製薬会社の有望な薬剤についての臨床研究結果が発表されるようです。この情報がどれくらい有効活用されているのかは存じ上げませんが。
COPD関連の大規模臨床試験”UPLIFT"の結果が、”NIKEI NET"に出ておりました。
ファイザーなど、50歳以下のCOPD患者の呼吸機能低下をスピリーバが抑制などデータ解析結果を発表スピリーバ(R)が50歳以下のCOPD患者の経年的な呼吸機能低下を有意に抑制
「大規模臨床試験UPLIFT(R)(Understanding Potential Long-term Impacts on Function with Tiotropium)データのpost-hoc解析の結果、スピリーバ(R)(一般名:チオトロピウム)が50歳以下のCOPD患者で、呼吸機能の経年的な低下を有意に抑制し、また健康関連QOLを有意に改善したことが、欧州呼吸器学会(ERS)年次総会で発表されました。4年間の試験期間を通じ、スピリーバ(R)の投与を受けた50歳以下のCOPD患者の呼吸機能の経年的な低下量は、同年代のコントロール群の患者に比べ34%改善しました(気管支拡張薬投与後FEV1〔ピークFEV1〕の低下量:スピリーバ(R)群が38mL/年、コントロール群が58mL/年, P=0.01)」「」内引用です。
2009年10月現在の日本で、COPDに対して使用されている薬剤の中で、やはり一番手にあがるのがこの「スピリーバ」でしょう。実際に、処方させていただいている患者のみなさんよりも、処方継続希望の多い薬剤でることからも実感いたしております。
患者自信が有効性を自覚できるという薬剤は、なかなかCOPD領域ではないのかもしれません。
ブログ作者は、副作用なども考慮して、COPDに対しての処方は?
①スピリーバ単剤
②アドエア単剤
③スピリーバ+アドエア
上記 ①~③に加えて、去痰剤や鎮咳剤を加えるかどうかという感じです。
その他の薬剤については、必要性を充分に考えてみるとあまり必要な薬剤はないのかなあ?と思いますが、読者の皆様はいかがでしょうか?
日本呼吸器学会の「COPD診断と治療のガイドライン第3版」はPDFファイルで全内容公開中です。
よろしかったら上記PDFファイルを参照してみてください。
ブログ作者は、「ガイドライン」というものはあくまで参考であって、必ずしもガイドラインに沿った治療を行わなければならないとは思いません。
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