さいたま赤十字病院呼吸器内科のブログです. 呼吸器疾患のことや,医療問題・社会問題など様々な内容のブログにしていきます.リンクフリーです。TOPページへは、下の方にある「ホーム」をクリックしてください!
2009年12月31日木曜日
2009年終了!ありがとうございました
2009年12月30日水曜日
大正富山メディカルシンポジウムin埼玉2009のご案内
2009年12月29日火曜日
仕事納め
しかし、ブログ作者は日をまたいでの仕事をさせていただいているため、「仕事納め」の実感はあまりありませんが。。。
さいたま赤十字病院呼吸器内科に、本年も多数の患者さん・ご家族の皆様にお越しいただきまして大変ありがとうございました。
私どもの診療内容は、患者さん・ご家族の皆様のご期待に添えたのでしょうか?
病院に「何」を求めていらっしゃるか?によりますが、多くは、「呼吸器専門診療」をお求めになり、
さいたま赤十字病院呼吸器内科を「選択」していらっしゃっているのではないかと思います。
その「期待」に応えるのが私どもの「使命」なのですが、7人皆それぞれ、得意分野、診療経験、勉強内容など異なるため、全ての患者さんに「同じ」診療レベルで対応できるかというとなかなか難しいところもあります。
しかし、さいたま赤十字病院呼吸器内科のスタッフ皆がレベルアップをはかっていく「努力」をすることにより、解決可能な問題も多数あるのではないかと考えます。
来年も、さいたま赤十字病院呼吸器内科はさらなる飛躍を遂げるように日々精進いたしてまいります。
2009年12月26日土曜日
命の値段
2009年12月21日月曜日
E-TEST
もしかしてe-mailでテストするの?とか思われた方々。残念ながら不正解です。
E-TESTとは、細菌に対する抗菌剤の検査室での有効性の指標となる、MICを測定するための検査方法です。
さいたま赤十字病院でも少し前からMRSAの菌血症の治療にバンコマイシンの詳細なMIC測定の為に院内導入致しました。
まだまだ聞き慣れない先生方も多くいらっしゃるようですので、実際の検査写真を上に掲載致しました!
培地上に置いてある短冊みたいなのがE-TESTのスティックです。スティックに数字が書いてあり、一定時間培養後にMICの数値を読み取ります。
なんでさいたま赤十字病院でMRSA菌血症に詳細なMIC測定が可能なE-TESTを導入したのか?
日本の多くの病院と同様に、MRSAのバンコマイシンに対するMICは以前より測定しておりましたが、そのMIC最小値は”2以下”というかなり大雑把な結果しか出ませんでした。
近年、MRSAの治療に際して、”バンコマイシンのMICが2以下”という大雑把な測定結果では、治療が上手くいかないという症例が多数報告されるようになってきました。
そこで、もっと詳細なバンコマイシンMIC測定が必要ではないか?
バンコマイシンでMRSA菌血症を治療するには、MIC1以下である方が良いのではないか?
バンコマイシンはAUC/MICというPK/PDパラメータで有効性の判定ができると言われており、このAUC/MICが350-400を超えないとバンコマイシンでのMRSA菌血症の治療は難しいといわれております。
このAUC/MICの分母にあたらバンコマイシンのMICが2以上ではもはやこの"350-400"という数値は越えられない壁となってしまうため、実はそれ以下のどのくらいのMICなのかを詳細に測定する必要性がありました。
このため、このたび、MRSAが血液培養で培養差れた場合に、バンコマイシンの詳細なMIC測定のために”E-TEST"を導入させていただいたというわけです。
実際には、0.5刻で、0.5、1.0、1.5、2.0。。。とかなり細かく判定できるようです。
実際に、ブログ作者もバンコマイシンE-TESTを使用して、MRSA菌血症の治療をすでに始めておりますが、従来のバンコマイシンMIC2以下という結果よりも、より自信をもって治療の望むことができております。
まだまだ、MRSA感染症は院内感染症の大御所といった感がありますから、今後も注意深く診療してまいりたいと思います。
2009年12月15日火曜日
平成21年度院内感染対策講習会勉強内容(その①)
・勉強させていただいたことのポイント
・セラチアやエンテロバクター、シトロバクターなど腸内細菌群の一部は低温(1~4℃)でも発育する!
輸液を事前調整して、冷蔵庫に保存していても輸液中で増殖してしまう恐れアリ!要注意。
・緑膿菌は大問題!特にカルバペネム、アミノグリコシド、フルオロキノロンの3剤に耐性を獲得している 多剤耐性緑膿菌”MDRP”の拡大
・緑膿菌:水回りに注意!乾いた環境では生存困難。
コンタクトレンズ保存液、モップ、スニーカー、野菜・果物、加湿器など
内視鏡の先端、シャワーヘッドなども死角
・健常人の便中に緑膿菌保菌:2.6~24%:腸管からのBacterial translocationに注意!
・細菌の抗菌剤耐性化機構
・抗菌剤の不活化酵素の産生:βラクタマーゼなど
・作用点の変異:PBPの変化など
・抗菌剤の排出:Efflux機構
・pre-MDRP:2剤耐性菌に注目!
・カルバペネム+キノロン耐性菌の増加!→MDRPへ
・Bacterial translocation:腸管→門脈を介して肝臓へ:その後全身性敗血症:内因性感染
・感染源が不明な時は上記を常に考慮
・カンジダ、マイコバクテリウムアビウム:HIV、MRSA、腸内細菌の一部
・監視培養
・選択的腸管内殺菌:Selective Digestive Decontamination
・ムコイド型緑膿菌:アルギネート:菌体外多糖産生:貪食抵抗性、補体殺菌感受性あり、全身感染は起 こしにくい(慢性感染):敗血症にはなりにくい?
・細菌の要塞:”バイオフィルム”形成:カテーテルの抜去が必須
・アシネトバクター
・ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌
・自然界に広く分布
・乾燥に抵抗性、低温でも増殖
・VAPの重要な病原体
・多剤耐性菌の増加:カルバペネム耐性のアシネトバクターに注意
・市中感染型アシネトバクター:今後、脅威になってくる?
・東南アジアで蔓延?
・日本でも発症あり。
・CA-MRSAの増加
・「とびひ」増加CA-MRSA 51%
・VRE:バンコマイシン耐性腸球菌
・VRE:鶏に成長促進剤:アポバルシン投与:バンコマイシンとアポバルシンが構造似ている
・プラスミドを介した耐性遺伝子の伝播
・環境(食肉・魚)への抗菌剤の使用が新たな耐性菌をもたらすのか?
今日はここまでにします。また明日勉強させていただいた内容とともにご報告いたします。
上記文章は、講習会での勉強内容を記録させていただきましたが、ブログ作者の聞き間違いなどあるかもしれません。実地臨床で活用される場合には、必ず教科書などでご確認の上、自己責任でご利用いただけますようお願いいたします。
内容的に間違いのご指摘や、ご意見ご要望はコメント欄に記入いただけましたら幸いです。
平成21年度院内感染対策講習会
さいたま赤十字病院では、院内感染対策に全病院スタッフが日々取り組んでおりますが、新しい知見を取り入れて更なるレベルアップを図る為に、診療業務を休ませていただき、講習会に参加させていただいております。
今日と明日勉強した事項は広く院内だけでなくブログ読者の皆様にも還元させて頂く予定ですのでよろしくお願いいたします。
2009年12月11日金曜日
EGFR遺伝子変異検査の重要性
2009年12月10日木曜日
カウンター10000突破!ありがとうございます
一月にカウンターが約5000回っている計算になります。
ページビューと言うのは、さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログのどの記事を表示して頂いてもカウンターがカウントされる仕組みのため、そのように呼ぶようです。
最近は、各方面の皆様より、ブログ見たよ!とお声がけいただくことも以前より増えてまいりました。
これからも皆様により訪れていただけるように努力をしてまいりますので、これからも変わらず御愛読の程よろしくお願い申しあげます!
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ管理人より
2009年12月8日火曜日
肺機能勉強会
2009年12月7日月曜日
研修医だより第3号のご紹介
2009年12月6日日曜日
医学用語変換にお困りですか?~Google IMEの紹介~
第19回IDATENインタラクティブケースカンファレンス勉強内容その①
アメリカはじめ諸外国では行われていなかった学校・学級閉鎖。日本独自のインフルエンザ感染拡大予防策。ただし、その代償として新型インフルエンザ感受性者は多数残存してしまう。
2009年12月5日土曜日
メモをとってはいけません!~勉強のコツその2~
2009年12月4日金曜日
X'mas ツリー
街中で見かけた綺麗なクリスマスツリーの写真です。
病院という所は毎日多くの苦しんでいらっしゃる患者さん方が集まる場所です。
スタッフも患者さんもたまには病気と闘うことを忘れる時間も必要なのかな?と思いますが皆様如何でしょうか?
ブログ更新遅延のお詫び
最近何かと忙しく、なかなかブログ更新が出来ない状況が続いております。
今夜くらいからは再びさいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ更新が可能となる予定ですので、どうか皆様これからも本ブログをよろしくお願いいたします。
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ管理人
2009年12月2日水曜日
12月のアンケート:来年はどのような年になりますか?
2009年12月1日火曜日
11月アンケート結果発表!!
「本ブログで取り上げてほしい話題は?」でした。
では結果発表です!!
・肺癌・呼吸器感染症 11票:27%
・肺炎・呼吸器感染症 17票:42%
・気管支喘息・アレルギー疾患 8票:20%
・肺線維症・間質性肺疾患 3票:7%
・新型インフルエンザ 9票:22%
・医療問題・社会問題 11票:27%
・一般NEWS 3票:7%
・医療NEWS 9票:22%
・さいたま赤十字病院の紹介 14票:33%
・その他 4票:10%
総投票数 40票(重複投票可能)
「肺炎・呼吸器感染症」と「さいたま赤十字病院の紹介」が比較的多数を占めていたでしょうか?
今回のアンケート結果を参考に、今後もさいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ読者の皆様にご支持いただけるような内容を充実させていまいりたいと思います。
これからもさいたま赤十字病院呼吸器内科ブログのご愛読をよろしくお願い申し上げます。
マウスとキーボードから自由になる!
感染症診療では
「熱・白血球・CRPから自由になる!!」by Dr.青木 が大事です。
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は、これからのコンピューターには、「マウス」と「キーボード」から自由になる!!ことが重要なのではないかと考えます。
私が、医師になって、数年が経とうとしていたころ、WINDOWS XPのタブレットPC Editionが発売されました。
その当時、ペンで自由に画面上に文字や絵が描ける、タブレットPCとはどのようなものなの
か?非常に興味深く販売店の店頭で触らせていただいた経験がありましたが、当時のPCの性能ではなかなかスムースに文字や絵を描くことができませんでした。(ただ単に使いこなせなかっただけかもしれませんが)
それから、だいぶ時間が経ちましたが、ついにWINDOWS 7で、WINDOWSタッチが標準搭載される時代となりました。
早速、販売店でタッチパネル搭載機種を触ってみましたが、今回は非常にスムースな動きに「これならイケル!」と確信し、上記写真のもでるをこのたび購入いたしました。
どのようにタブレットPCを使用していくのか?
ひとつは上記写真のように、画像をペンで描画する使い方を考えております。
ブログ作者がもっとも有効な使い方と考えているのは、パワーポイントプレゼンテーションでの使用です。
画面を指先でタッチすることにより、ポインターのように指し示すことが可能です。また、タッチペンで画面に文字や絵を書くとそれが、そのままプロジェクターで投射されるため、ホワイトボードのようにも使用可能なのではないかと思います。
若手医師セミナーなどのインターネットでの勉強会などでも力を発揮するのではないでしょうか?
しつこいですが、これからのコンピューターに求められるもののひとつが
「マウス・キーボードから自由になる!!」
ことではないかと考えます。バリアフリーの視点からも非常に期待をしているタブレットPC。
今後の発展が楽しみですね。
どのような「最後」を迎えるか?~自分の「死」について考える~
「ヒト」も生物の1種であるわけで、必ずだれでも一度は「最後」=「死」を迎えることとなります。
それがいつかは人それぞれです。
本ブログをごらんいただいている皆様の中には、遠い未来に「死」を迎えることを予想されている方もいらっしゃれば、いろいろな病気などでそれほど遠くない時期に「死」が現実のものとなることを実感されているかたもいらっしゃることでしょう。
あまり実感がわかないかもしれませんが、予期せぬ「死」が突然襲ってくる場合だってあります。
健康に過ごしている若い方でも、いつ交通事故にあうかわかりませんし、物騒な事件で突然、他者に命を断たれる可能性だって否定できない世の中です。
だれにも「死」は避けられない切実な問題なのです。
では、さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ読者の皆様はどのような「最後」=「死」を迎えたいでしょうか?
せっかくですから、皆様、考えられるうちに自分の人生の「最後」について考えておかれてはいかがでしょうか?
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は人生の最後を飾るのが「死」ではないかと考えます。
「死」を否定的に捕らえるのではなく、絶対に避けられないものである以上、肯定的に捕らえてみてはいかがでしょうか?
人生の最後を、家族や友人に見守られて旅立つこと。
一人でおだやかに最後を迎えること。
病院で最後を迎える場合、自宅で最後を迎える場合、いろいろな状況が考えられます。
病院で最後を迎えられる場合には、延命処置などについても、元気なうちに家族や周囲の方々と相談しておくことは現在の高度医療時代には必須のことかもしれません。
万が一のときに延命処置を希望するのかしないのか?
人工呼吸を希望するのかしないのか?
家族も含めて自分以外の周囲の方々が判断するより、自分自身で前もって決めておくことが、実は家族や周囲の方々にとっても非常に助けになることが多いとブログ作者は考えております。
患者さんが重篤なときに、ご家族に「延命処置・人工呼吸など希望されますか?」ときいても、ご家族が患者さん御本人の意志を知らないと、
「そんな重大なこと決められません!!」
と言われる方々をしばしばお見かけいたします。
たしかに、そんな重大なこと、自分たちの意見だけで決めるのは非常に苦痛なことではないかと思います。もし、そんなとき、患者さん御本人の意志を知っている方がいらっしゃれば、それは非常に有意義なことではないかとブログ作者は考えます。
最近では病院以外に在宅で最後を迎えられる方々も徐々にふえつつあります。
在宅での往診に積極的な医師も増えてきており、自宅で自分の好きなように・自由に余生を過ごして、だれからも束縛されることなく最後を迎えられる方も徐々に増えている状況です。
あなたは、どのような最後を迎えたいですか?
「私はまだまだ死なないよ!!」と思っていらっしゃるそこの「あなた」ほど、自分の人生の最後について家族や周囲の方々と十分今のうちから相談されておくことをお勧めさせていただきます。
ブログ作者も、自分の家族や周囲の者とゆっくりとした時間の中で、自分の「死」について考える時間ができたらよいなあと思っております。
2009年11月30日月曜日
オブジェ
皆様、各施設に置かれたアルコール消毒剤使用されていますか?
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は、様々なところに設置されているアルコール消毒剤が適切に一般市民の皆様方が使用されているお姿を拝見したことがアリマセン。
みな見て素通りされております。
ああいった物は、各施設がうちはインフルエンザ対策してますよ!とパフォーマンスで置いてあるものだと思っておりましたが、
なんとさいたま赤十字病院夜間入口に、上記オブジェ、イヤアルコール消毒剤が設置されていてビックリ!?しました
2009年11月27日金曜日
葉酸と癌の微妙な関係
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は、あまり「サプリメント」などは普段とらない(普段の食生活で十分に栄養取れていると思います)生活をしているため、詳細はわかりませんが、「葉酸と癌」についてのニュースがありましたため紹介させていただきます。
「葉酸強化は癌リスクを高める」
http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20091126hj000hj
(NIKKEI NET WEB SITEより)
ポイントは?
・葉酸服用群で癌発症リスク21%増大
・葉酸を服用した群で癌を発症した患者:341人中136人死亡
→葉酸を服用しなかった群と比較して死亡率が38%高い。
・葉酸と関連が推定された癌種
・大腸(結腸・直腸)がん
・肺がん
・前立腺がん
・血液悪性腫瘍
コメンテータの方もおっしゃっていますが、この結果だけから、「葉酸が悪い」とは必ずしもいえないと思います。今回の研究で摂取された葉酸の量は米国での通常摂取量よりはるかに多いとのコメントがされており、やはり「適量」摂取するのが大事で、「過ぎたるは及ばざるが如し」というところでしょうか?
サプリメントでも健康食品でも、そればっかりを大量に摂取することは、控えたほうがいいのかもしれませんね。
何事もバランス感覚が大切ということなのでしょうか?
救急医学科
「どうしてさいたま赤十字病院を選んだの?」
とたずねると、多くの先生方が「救急医学科があるから」と答えます。
果たして救急医学科にはどのような魅力があるのでしょうか?
ブログ作者も、実はさいたま赤十字病院救急医医学科で、初期研修中に3ヶ月間勉強させていただきましたが、重症・救急患者さんの診療に真摯に取り組んでいる指導医の皆様のお姿を間近で見ながらの勉強は非常に役立った気がします。
また、救急外来での3次救急医療から、ICUでの集中治療まで一貫して自分たちで診療しているという、充実感も人気の秘密のようです。
そんな、とても研修科として大人気の「さいたま赤十字病院救急医学科」の公式WEB SITEには、救急医学科での研修内容などが、多数の画像とともに紹介されております。
皆様是非、さいたま赤十字病院救急医学科WEB SITEを訪れてください!!
http://www.srcqq.com/index.html
(上記URLでさいたま赤十字病院救急医学科WEB SITEにつながります)
内因性の細菌性眼内炎
・尿路感染症
・髄膜炎
・感染した留置カテーテル
10%の内因性眼内炎患者の感染病巣として、Klebsiell penumoniaeによる化膿性肝膿瘍が報告されている
・レンサ球菌(肺炎球菌、アンギノーサスグループ、A群B群レンサ球菌):30%~50%
2009年11月24日火曜日
今月のアンケート投票残り1週間!
今月のアンケートテーマは?「本ブログで取り上げてほしい話題は?」です。
これまでの中間結果は以下のとおりです。
肺癌・呼吸器悪性腫瘍
10 (28%)
肺炎・呼吸器感染症
14 (40%)
気管支喘息・アレルギー疾患
8 (22%)
肺線維症・間質性肺疾患
3 (8%)
新型インフルエンザ
8 (22%)
医療問題・社会問題
10 (28%)
一般NEWS
2 (5%)
医療NEWS
6 (17%)
さいたま赤十字病院の紹介
12 (34%)
その他
4 (11%)
投票する
現在までの投票数: 35 投票終了までの日数: 7
まだまだ、投票を受け付けておりますので、右側ガジェットをご参照いただき、投票をお願い致します。
皆様の投票結果を参考に、これからもさいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ内容を充実させてまいります。
2009年11月22日日曜日
インフルエンザワクチンのお値段
さいたま赤十字病院呼吸器内科でおこなっているワクチンは主に下記になります.
①季節性インフルエンザワクチン:1回4200円+消費税(65歳以上の方など公費負担制度あり)
②肺炎球菌ワクチン”ニューモバックス”:1回8000円+消費税
③新型インフルエンザワクチン:1回3600円(消費税込)
という価格です.
これが高いか?安いか?人それぞれの考え・思いがあるかと思いますが,さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者としては格安なのではないかと思います.
もし,インフルエンザにかかるとどれくらいのお金がかかるのか??
さいたま赤十字病院呼吸器内科に初めてインフルエンザを疑われてかかると?
・特定療養費:3150円(紹介状持たないで来院した初診患者さん全員にかかります)
・診察料:2700円:問診・身体所見など医師の技術料に相当するものです
・インフルエンザ迅速診断検査:1500円
・免疫学的検査判断両:1440円
・処方料:420円(院内)
・調剤料:90円(内服)
・タミフルカプセル75mg:2C×5日間:620円×5=3100円
・カロナール錠300mg:3錠×5日間:30円×5=150円
・合計:12550円
上気明細は私がA型インフルエンザで受診した際のデータをお聞きして,一部改変して作成させていただいたものです.
インフルエンザになって,診断が順調にいっても合計12550円ものお金がかかるというわけです.
12550円のうち,3150円は保険が使えない料金.残り9400円のうち,3割負担なら約2820円,
自己負担合計は?:3150円+2820円=5970円となります.
どうですか?インフルエンザにかかると意外とお金がかかりませんか?
しかも,インフルエンザにかかった場合には,その間仕事ができなかったり,家事ができなかったりと思わぬ人出や出費がかさむこととなります.
そのコストまで考えなければなりませんから,実際には5970円ではすむわけありませんね.
しかも,私も実体験いたしましたがインフエンザはなによりも「ツライ」です.
辛い思いをして,おまけに出費もかさんで人にも迷惑をかけるインフルエンザ.
ワクチンの値段がとても「安い」ものに思えませんか?
ただし,新型も季節性もワクチンを接種したからといって必ずしもインフルエンザにかからないというわけではないことは十分考慮しなければいけませんが.
さいたま赤十字病院呼吸器内科では以前より,上記ワクチン接種を非常に積極的に進めてまいりましたため,もともと「肺炎球菌ワクチン接種率」が非常に高くなっており,こういった状況でも慌てることなく対応できました.
ただし,新型・季節性ともにインフルエンザワクチンに関しては供給量不足は致し方ありません.
ワクチンはコスト的にも十分に見合う代物かと思いますので,接種可能な状況であれば是非,ワクチン接種を積極的に受けてください!!
2009年11月21日土曜日
European Antibiotics Awareness Day
「抗生物質の多用で耐性菌が増加!」
日本の新型インフルエンザ疫学情報
新型?インフルエンザA体験記
2009年11月18日水曜日
医学部学生むけ病院説明会のお知らせ
医学部4・5年生対象病院説明会の開催について
医学部4・5年生を対象とした病院説明会を、下記のとおり開催いたします。
記
1.開催日時 平成21年12月29日(火) 14:00~
2.会 場 さいたま赤十字病院 会議室
3.対 象 医学部4・5年生
4.内 容 ①初期臨床研修プログラムについて
②当院研修医との質疑応答
5.申込方法 以下の内容を記載にうえメールにてお申し込み下さい。
*件名を「病院説明会参加申し込み」としてください
①氏名(ふりがな)
②大学名(学年)
③現住所
④携帯電話番号
6.連絡先
さいたま赤十字病院 人事課
℡ : 048-852-1111(代表)
Email: jrc.sh-jinji@jcom.home.ne.jp
皆様是非見学にいらしてください!!
さいたま赤十字病院研修医だより
2009年11月17日火曜日
臨床研修病院の評価方法
そのため、毎年一定数の初期研修医・後期研修医の皆様が研修に励んでいらっしゃいます。
さいたま赤十字病院のような臨床研修病院は、「臨床研修病院としての評価」はどのようにして行われるのでしょうか?
さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は、
「すべての臨床研修病院は、その施設から世に送り出した医師によって評価される」
と考えております。
どういうことかというと、その研修病院がいくら「有名」であってもなくても、「倍率」が高くても低くても、排出された医師をみればその病院の研修の「中身」がわかるということです。
いくら有名研修病院で研修された医師でも、その人がイマイチな評価の人物では、排出した医療機関の臨床研修病院としての評価も下がるというわけです。
さいたま赤十字病院は、医師臨床研修指定病院としての歴史はまあまああるものの、病院独自の研修医を採用するようになってからはまだ日が浅く、世に送り出した若手医師の皆様の数はまだまだ少ない方かと思います。
今後、さいたま赤十字病院で初期研修された「先生」方が、その道のプロの医師となり、医療業界のリーダー的存在となって、初めてさいたま赤十字病院が医師臨床研修病院として「一流」の評価を得られるのかもしれません。
そんな時代がいつやってくるのか?
ブログ作者にもわかりません。
でも、これまでの研修医の皆様のがんばっている姿を拝見すると、そう遠くない未来に「一流」の研修病院と評価される時代がやってくるのかもしれません。
そんなことを期待しながら、日々修行に励む研修医の皆様を指導医一同暖かく見守っております。
2009年11月16日月曜日
季節性インフルエンザワクチン予約受付終了のお知らせ
本日、季節性インフルエンザワクチンの在庫が極めて少ない状況で、かつ次回入荷量も未定のため、
本日より、さいたま赤十字病院呼吸器内科では季節性インフルエンザワクチンの予約受付を終了させていただきました。
慢性呼吸器疾患の患者さんなどで、季節性ワクチンが必要な皆様方は、近医でのワクチン接種をお願いいたします。
また、「新型」インフルエンザワクチンにつきましては、近日中の埼玉県でも接種可能となる見込みですが、さいたま赤十字病院では、「妊娠中・小児」の患者さんを優先するため、呼吸器内科での接種はなかなか困難課と思われます。
さいたま赤十字病院呼吸器内科通院中で、新型インフルエンザワクチンが必要と主治医が判断いたしました患者さんについては、「優先接種証明書」を発行させていただきまして、お近くの医療機関での接種をお願い申し上げます。
さいたま赤十字病院呼吸器内科では、今後もワクチン接種などの予防医学に十分力を入れてまいりたいと考えておりますが、「ワクチンが足りない」状況は日本国中での問題であり、さいたま赤十字病院での努力だけでは困難な問題です。
皆様のご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
さいたま赤十字病院呼吸器内科一同
2009年11月13日金曜日
アメリカの新型インフルエンザ惨状
新型インフル、米の死者3900人 当局者「前例ない」
NIKKE NETより
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091113AT2M1300Q13112009.html
「米保健当局の疾病対策センター(CDC)は12日、新型インフルエンザの米国内での死者数が10月17日までの約半年間で3900人に達したとの推計を発表した。感染者数は全米で約2200万人、入院患者数は9万8000人にのぼるとしている。CDCのシュカット医師は記者会見で「前例なき(感染)状況だ」と警告した。
推計死者数3900人の内訳は、0~17歳が540人、18~64歳が2920人、65歳以上が440人。オバマ大統領は10月24日、新型インフルの流行を深刻な自然災害などに準じる国家非常事態に指定すると宣言。米政府は国民に早期のワクチンの接種を呼び掛け、対策にあたっている。」「」内上記WEB記事です。
なかなか、大変な状況が生じていることが推定されるアメリカ。
推計死亡者数を見ると、
0-17歳:540人
18-64歳:2920人
65歳以上:440人
との推計です。やはり、乳幼児や小児のみの対策では、新型インフルエンザの死亡者数の増加を食い止めることは困難なことがアメリカの事例からも想定されます。
各年代に合った新型インフルエンザ対策を、行っていく必要がありますね。
(というか、すでに各地域で、可能な限りの対策が行われているので、
「もっとがんばれ!!」
といわれても、「もうがんばれません。。。」と言われてしまいそうですが。
上記アメリカの状況は、日本よりも流行開始が早い時期であったことも頭においておく必要があります。
日本では流行が幸い少し遅れて発生したため、相対的に新型インフルエンザのワクチンの恩恵にあずかれる方々の割合が多くなりました。
また、世界中の国々からの報告に基づいた「抗インフルエンザ薬」の使用方法の最適化などなど、多数の皆様の努力により、現在の日本での新型インフルエンザワクチン対策の成果が上がっているのではないかと思っております。
前からしつこく記載しておりますが、いずれはほとんどの日本人が免疫力を獲得する「インフルエンザ」になることが確実です。それまでの辛抱ですので、なんとか乗り切っていきたいものです。
新型インフルワクチンワクチン10mlバイアル
この教訓を、今後のワクチン政策に生かしていただけたら良いですが。
上記写真は、今いろいろと話題の新型インフルエンザワクチン10mlバイアルです。
10mlバイアルワクチンは皆様のところでは上手く使えたのでしょうか?
第567回日本内科学会関東地方会
2009年11月12日木曜日
新型インフルエンザワクチンは1回接種が基本(18歳以上)
新型インフル:ワクチン接種原則1回 高校生以下除き
「接種回数が1回となる対象は、健康成人▽妊婦▽基礎疾患を有する者▽65歳以上--の4区分。このうち、妊婦は実施中の治験を踏まえ見直すことがあるとしている。 2回は基礎的な免疫がない13歳未満。また、中学生と高校生は治験結果が出る12月まで当面2回とし、基礎疾患のために免疫力が低下している患者は医師の判断で2回接種も差し支えないとした。」
「」内上記WEB SITEからの引用です。
新型インフルエンザワクチンを接種したい!!という多くの日本国民の皆様がいるのに、「いや2回接種しなければダメ!」となると、接種可能な方々が減少してしまうため、どうしたものか?と内心思っておりましたが、これで多くの皆様が新型インフルエンザワクチン接種をうけていただける土台が出来上がってまいりました。
1回接種でも、これだけ「新型インフルエンザ」が蔓延していれば「ブースター効果」で、おそらく十分な免疫力が得られるのではないか?とさいたま赤十字病院呼吸器内科ブログ作者は考えております。
「ブースター効果」とは?
http://ja.wikipedia.org/wiki/ブースター効果
(上記URLでウィキペディアにつながります)
要は、ワクチン接種により一度免疫担当細胞が新型インフルエンザウイルスに対する免疫力を獲得してその後に同じ新型インフルエンザウイルスに感染を来たすと、1回目より2回目、2回目より3回目・・・とどんどん新型インフルエンザウイルスに対する免疫力が高まっていくことが推定されます。
なので、一度でも新型インフルエンザワクチンで、免疫担当細胞が新型インフルエンザに対する免疫を獲得する状況を体内で作っておけば、その後に新型インフルエンザに何回も感染することにより「ブースター効果」が働き、より強い免疫力を獲得することが可能であると思われます。
これだけ流行している感染症ですので、ブースターがかかる機会は相当あるのではないかと推定されますから、やはり1回接種で、多数の方々がワクチン接種を受けられるシステムのほうがよいとブログ作者も思っております。
あとは、もし確保した新型インフルエンザワクチンが余るような状況であれば、是非「国際貢献」として、ワクチンの不足している国々の皆様に提供していただけるようならとても良いことだとおもいます。
2009年11月11日水曜日
日本感染症学会の「新型インフルエンザ」緊急提言11.5
日本感染症学会緊急提言
「一般医療機関における
新型インフルエンザへの対応について」(第2版)
追補1「10代の患者の治療の在り方」
2009年11月10日火曜日
新型インフルエンザは中高年も対策を!
アバスチンついに非小細胞肺癌で使用可能に
中外製薬、抗悪性腫瘍剤「アバスチン」が非小細胞肺がんに対する効能・効果および用法・用量の追加承認を取得
なお、非小細胞肺がんにおける国内外の臨床試験では、既承認効能である「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌」における「アバスチン(R)」の投与に比し、肺出血(喀血)の発現率が高いことが報告されています。このため中外製薬では、承認後6カ月間にわたり市販直後調査を実施し、適正使用の推進と副作用の把握・報告の徹底を図るとともに、扁平上皮がんを除く非小細胞肺がんにおける肺出血(喀血)に関する特定使用成績調査を実施し、肺出血(喀血)のリスク分析を行うなど、更なる安全性情報の提供と適正使用の推進に努めて参ります。」「」内引用です。
2009年11月9日月曜日
ブログ御参照ついでにアンケート回答もご協力お願いいたします
2009年11月7日土曜日
カウンター5000突破!ありがとうございます
本日なんとカウンター設置1ヶ月余りで5000カウントを突破致しました!
これからも読者の皆様に私共のイイタイコトを伝え続けてまいりたいと思います。
なんでブログなんかやっているんだ?と周囲の方々は不思議に思われているかも知れません。
誰からブログをやるように言われたわけでも無く、ブログやったからといって給料増えるわけでもアリマセン。
では何故さいたま赤十字病院呼吸器内科ブログを続けて居るのか?
それはイイタイコト・ツタエタイコトがものすごく沢山有るからです!
イイタイコト・ツタエタイコトが何も無くなる時がもし来たら、その時はさいたま赤十字病院呼吸器内科ブログを閉鎖しようと思います。
今のところ有り余るほどイイタイコトが山ほど有るためブログ閉鎖は遠い未来のお話ですね!?
初期研修医マッチング
アゾールは免疫抑制作用がある?
2009年11月6日金曜日
面会制限についてのおねがい
2009年11月5日木曜日
明日11/6夜 第39回Tokyo Infection Conference
いよいよ明日に迫ってまいりました、
PK/PDで売り上げUP!?-クラビット-
第一三共4-9月 クラビットの売上9.3%増
肺癌治療ワクチン「スティミュバックス」
【メルクセローノ】アービタックスが好発進‐第二弾として肺癌ワクチン投入へ
2009年11月3日火曜日
雪国
まだまだスキーシーズンには早いですがもう街中は思わぬ雪化粧しておりました。
寒くなって湿度が下がってくると益々インフルエンザが流行するかも知れません。
皆様十分に気をつけて下さい
感染症診療の基本的な姿勢は?By Dr.三鴨
11月のアンケートテーマは「本ブログで取り上げて欲しい話題は?」
2009年11月2日月曜日
10月のアンケート結果発表
今まで知らなかった。。。 | 6 (11%) |
病院名どこかで見聞きしたことある | 4 (7%) |
よく知っている | 22 (40%) |
受診したことがある | 15 (27%) |
臨床研修病院として有名である | 12 (22%) |
救急病院として有名である | 19 (35%) |
癌拠点病院として有名である | 19 (35%) |
なんの特徴も無い。。。 | 2 (3%) |
よくわからない。。。 | 2 (3%) |
投票終了